今オフ、清水エスパルスは積極的な戦力補強で注目を集めた。11人の新加入選手を迎え、 指揮官には国内外で実績を持つミゲル・アンヘル・ロティーナ氏を据えて“超過密日程”が待ち受ける新シーズンに挑む。 新型コロナウイルス感染対策のための隔離期間を経て1月23日よりチームに合流したロティーナ監督は、守備の整備に多くの時間を割いてきた。「1センチ、1ミリも狂わないポジション取りが求められる」(金子翔太)緻密なサッカーを構築すべく、チーム立ち上げ当初は「頭が疲れる」と口にする選手も多かった。しかし、練習試合を重ねるごとに「失点しなければ、まず負けない」(中村慶太)と、戦術の浸透度に自信を深めてきた。監督の意図を各々が身体に染み込ませ、「考えなくても身体が勝手に動くような状態」(片山瑛一)まで達すれば、2年連続リーグ最多失点を記録している守備面は大幅な改善が見込まれるはずだ。 「ロティーナ監督のサッカー