愛知県西部のタクシーが5日、約5年ぶりに値上げする。新型コロナウイルスの流行で落ち込んだ乗客数が回復しつつあるが、コロナ禍で運転手の退職が相次いだ。人手不足が目立っておりタクシー会社では値上げ分を運転手の待遇改善や、IT(情報技術)化にあてる考え。ただ大手によると名古屋の繁華街・栄では「夜の乗客数が以前の半分ほど」という。 名古屋市や瀬戸市、尾張旭市といった12市4町1村のタクシー会社のうち9割以上が値上げを申請し、中部運輸局が認めた。①初乗り運賃が450円から500円に上昇②初乗り距離は1031メートルから1011メートルに短縮③加算運賃は231メートルごとに80円から、232メートルごとに90円となる。 名古屋周辺のタクシー最大手、つばめ自動車(名古屋市)は、人件費アップを値上げの理由に挙げる。 コロナ禍で収入の落ち込みや感染を避けようと、退職した高齢のドライバーが多い。ただ天野清美社