米南部テキサス州で、「ドレッドヘア」の長さが校則違反に当たることを理由に停学処分を受けた黒人高校生が、学校から12日付で転校を命じられた。家族側は、州知事らが髪形による人種差別を禁じる州法の施行を怠ったとして裁判に訴えたことに対する「報復だ」と主張している。 米メディアによると、同州ヒューストン郊外の高校に通うダリル・ジョージさん(18)は8月末、男子生徒の髪の長さは眉毛または耳たぶにかからないよう定める校則を守らなかったとして、学校から停学処分を受けた。 ジョージさんは、髪形は「文化的な誇りの表現だ」と主張。同州では停学処分の翌日、髪形に基づく人種差別を禁じる「クラウン(CROWN)法」が施行されたが、家族側はアボット州知事(共和党)らが同法の施行を怠っていたとして9月末に連邦地裁に提訴していた。