昨日ブルンバーグを見ていたら、ドイツ銀行がある劣後債(10年満期、5年コール)のコール期日にコールオプション(発行企業が期限前に償還させるオプション)を行使しないことを決めたという記事が出ていた。つまり2009年1月に予定されていたコール期日に弁済を行わないで、2014年まで期限が延びることを意味する。こうした劣後債は、優先(シニア)債権者より劣後して弁済を受けられるということで資本性を持ち、BIS上もローアーティア2に入るため、多くの銀行が発行しており、日本の金融機関だって国内で大量に発行している。 こうした期限付き劣後債の場合、あまり長いと投資家が存在しないため、短くするためにコールオプションをつけ、さらにコールを事実上強制するためにコールしなかった場合その後の利率が大きく上昇する仕組みになっていることが多い。今回のドイツ銀行の場合、L+88bpへ上昇する。ところが、最近の状況にかんが