東日本大震災への米軍の支援活動を統括する米太平洋軍(ハワイ州)のウィラード司令官は21日、防衛省で自衛隊の折木良一統合幕僚長と会談した。震災支援での連携を確認したほか、福島第1原発の放射性物質(放射能)漏洩(ろうえい)事故で、日本側から要請があれば、放射能被害の管理を専門とする約450人の部隊を派遣する考えを表明した。 会談後、ウィラード司令官は記者団に「災害に対応する自衛隊の勇気に敬意を表する」と述べた。その上で、日米で原発事故の情報を共有していることを明らかにした。 専門部隊については「米国で待機中だ」とした上で、派遣要請は「最終的には日本政府と折木氏の判断による」と述べた。米軍はすでに先遣隊として専門家9人を派遣している。 部隊は北方軍(コロラド州)傘下で、ジョージア州にある「CBRNE(化学・生物・放射性物質・核・爆発物)被害管理反応軍」から派遣されるとみられる。