■シーギリヤの天空宮殿 シーギリヤは「獅子の岩」という意味で、スリランカ中部に立つ巨大な岩山とその上にあった宮殿にして要塞を指す。5世紀に当時の王カッサバ1世が、城とそれを取り囲む水路、庭園、貯蔵施設などを造営したという。周囲は切り立った崖になっており、高さは 200m 近く。まるで天空に浮かんでいるかのようなこの遺跡からは、当時の建築と土木工学の水準の高さがうかがえる。 だが当時、魔法のような宮殿に長く人は住まなかったという。王は自らの一族と争って命を失ったという悲劇の物語も伝わっている。 ちなみに岩山の中腹には「シーギリヤの貴婦人」と呼ばれるフレスコ画の美女達が描かれており、現在も妖艶な微笑を浮かべながら訪れる客を迎えるそう。スリランカにある唯一の非宗教的な壁画とも言われる。なお、H.I.S. は動画の人気にあやかり、スリランカを訪れてシーギリヤに登頂できる特別ツアーも企画している。