全てを背負う覚悟を決めたからこそ、一歩を踏み出せる。 浦和レッズのGK西川周作は、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)ラウンド16第2戦のFCソウル戦がPK戦にもつれ込んだ時、自らキッカーに名乗りを上げた。 延長後半がタイムアップを迎えたことを告げるホイッスルが鳴り響き、浦和はベンチの前でPK戦のキッカーを決めるミーティングを行った。選手たちの自主性を重んじることで成長を促してきたミハイロ・ペトロヴィッチ監督らしく、コーチングスタッフから打診を行った選手もいたものの、基本的にはキッカーはまず志願する選手を募った。その結果、3人まではスムーズに決まった。しかし、その後が続かなかったのだという。 120分間、それも死闘と呼べるようなタフなゲームをフル出場した選手に、ここで手を挙げるべきだと外から言うのは身勝手だろう。第1戦も合わせれば、210分を戦ってきた全ての結果が集約されるPK戦のキッカー
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