1-2で敗れたUAE戦の翌日、試合に出なかった選手たちは炎天下のなかで練習を行っていた。 前日の試合でスタメンではなかった選手、怪我のために別メニューとなった柏木陽介をのぞく、フィールドプレーヤーは10人。5対5の練習となった。4バックと1人のボランチがいる守備のチームと、2トップに左右のMFと、トップ下とボランチの中間のようなポジションに原口元気のいる攻撃のチームとに分かれていた。 2トップに入った選手たちがペナルティエリアでは1タッチまでと限定されていたこともあり、必然的に原口は前後左右に走り回ることになった。得意ではないパスでサイドのMFを走らせる場面もあった。 メニューが終わると、走り回っていた原口がピッチに倒れ込む。すべてを出し切った感じだった。2トップの一角にいた武藤嘉紀が原口の肩をねぎらうように、ポンポンと叩く。 「きつかった(笑)」 そうもらした原口は、練習での狙いを冷静に