文部科学省は、東京電力福島第一原子力発電所事故で拡散したとみられる放射性物質のプルトニウムが、原発敷地外の福島県双葉町、浪江町と飯舘村の計6か所の土壌から検出されたことを明らかにした。 6か所はいずれも警戒区域、計画的避難地域。敷地外で、国の調査で原発由来のプルトニウムが検出されたのは初めて。30日に開かれた放射線量マップ作成検討会で報告された。 検出されたのは、プルトニウム238、239、240。このうち238は、原子炉の中で生成されたと見られる。 プルトニウム238の最大の濃度は、浪江町の1平方メートル当たり4ベクレル。残る5か所は、同0・55~2・3ベクレルで、いずれも原発から北西方向に広がっていた。 東西冷戦時代に過去の大気圏内核実験で落下したものも蓄積し、事故前の10年間(1999年~2008年の10年間にわたる調査でのプルトニウム238の最大濃度は同8ベクレル。今回検出量はその