民主党の小沢一郎元代表に近い議員らが中心となり、元代表の強制起訴を決めた検察審査会の実態を調査すべきだとして衆参両院で法務委員会の秘密会を開催するよう両院の議長に要請した。要請書には民主党はじめ衆参の与野党議員約140人が署名したという。 要請理由には、検審の議論が公開されていないことを挙げている。しかし、非公開なのは国民の中から選ばれた審査員が自由に議論し、独立性と中立性を保つためだ。正当な理由である。 要請は検察審査会法に定められたルールに異論を唱え、司法に干渉する口実でしかない。政治権力の乱用であり、両院議長は要請を認めるべきではない。 そもそも、26日には小沢氏に対する政治資金規正法違反事件の判決が東京地裁で言い渡される。直前のこの時期に、多数の国会議員がこの裁判に問題ありと調査を言い出すこと自体、判決に何らかの圧力をかけるねらいがあると映らないだろうか。 また要請書は、東京地検特