原発事故のあと止まっていた青森県の大間原発の建設工事が、今週再開されました。 政府が2030年代の原発ゼロの方針を示すなか、なぜ今、工事再開なのか、水野倫之解説委員に聞きます。 Q:原発ゼロと言いながら工事再開。何かちぐはぐ? 政府は新政策で原発の運転を40年に制限し、新設や増設を行わない原則。 しかし大間原発は新しい原発、原則通りだと2050年代まで運転。 枝野経産大臣が着工済み原発の建設継続を認めたのを受けて、 事業者が間髪いれずに工事再開。 Q:なぜ急ぐのでしょうか? A:最大の理由は大間原発が世界初の「特別な原発」だから。 Q:特別とは? A:すべての燃料に、プルトニウムを混ぜて燃やせる。 日本はすでにプルトニウムが29トン。 核兵器の材料なので消費しなければならないが、専用の高速増殖炉の実用化は事実上断念。 また普通の原発で使うと制御棒の効きがやや悪くなるため安全性へ