「たばこ税」に「環境税(地球温暖化対策税)」。民主党マニフェストになかった増税策が、政府税制調査会で一気に噴出してきた。鳩山首相も、「環境や人間の体の面から見て、増税の方向があり得べしかなとは思う」とコメント。このまま増税が既定路線になってしまいそうだが、ちょっと待って欲しい。選挙前に民主党が主張していた“財源捻出策”は一体どうなってしまったのか? 財務省に操られ、自民党と大同小異 民主党は「埋蔵金」などで5兆円、「国の総予算207兆円の全面組み替え」で9.1兆円を捻出できるとしていた。総予算207兆円には、もちろん特別会計が含まれている。ところが、具体的に特別会計を見直す議論や動きは一向に進まない。それどころか、「所得税の扶養控除廃止の10年度実施」や「所得税の特定扶養控除の縮小」「住民税の扶養控除の廃止」といった他の増税策までブチ上げる始末だ。「取りやすいたばこで増税」とか、「一方で減