国と県、川俣と福島の高線量値公表せず 県が3月15日に実施した雑草の放射能濃度や空気中の放射線量の測定で、川俣町山木屋地区や福島市立子山地区の国道114号沿いなどで高線量の放射性物質が検出されたが、国も県も公表していなかったことが3日、政府原子力災害現地対策本部(オフサイトセンター)と県の発表で分かった。 県は当時、現地対策本部が実施する環境放射線の継続監視体制の中で測定を担当し、文部科学省が公表することになっていたことから「国が発表するものと考えていた。県が測定データを持ちながら、公表できなかったことに反省すべき点があった」と陳謝した。 空間線量率は、山木屋地区で15日午後2時台に測定上限の1時間当たり30マイクロシーベルトを超えた。同6時21分には福島市立子山でも7.33マイクロシーベルトが測定された。 (2011年6月4日 福島民友ニュース)