視覚障害者など読書に制約のある人も利用できるデジタル録音図書の国際規格DAISY(デイジー)とEPUB(イーパブ)3との連携をテーマにした講演会(日本DAISYコンソーシアム主催)が7月29日、東京都内で開かれた=写真1。講演会では、DAISYコンソーシアムの河村宏会長=写真2=が、電子書籍規格の標準化団体IDPF(国際電子出版フォーラム)がまもなく公式勧告を発表する電子出版の標準フォーマットEPUB3におけるDAISYのアクセシビリティー技術の全面的採用の実現について解説した。 講演で河村会長はまず、電子書籍のアクセシビリティーについて「スクリーンリーダー(読み上げソフト)を使う視覚障害者にはプレーンなテキストファイルが一番使いやすく、PDFでもきちんと読み上げられないコンテンツが多い。国会図書館が全文テキストのデータベース実証実験に結局DAISYフォーマットを使ったようだが詳細は不明」