「ナンシー関 リターンズ」(世界文化社)という本が 6 月に発売されている。 ナンシー関にとっての「新刊」であるが、もちろんナンシー関自身は惜しくも 2002 年 6 月に亡くなってしまっている。もう 7 年も前のことだ。7 年も前に亡くなっていても未だにこうして新刊が「単行本初収録コラム」集という触れ込みで発売される。後世に残るとはこういうことを言うのだと思う。 これ書いてるぼくはそんな「ナンシー関 リターンズ」を購入したので、その内容について以下書き記していきたい。 さすがに単行本未収録分と謳われているだけあって、「週刊文春」や「週刊朝日」などの連載で日常的に見てきたようなかっちりしたテレビコラムは、ほとんどと言っていいほど収録されていない。 ここで読むことができるのは、自伝を装った小説風の読み物、80 年代に「 TVBros. 」で書かれたテレビにまつわる小ネタ、「週刊プレイボーイ」