「若者のクルマ離れ」が深刻だ と、自動車関係の業界団体はアピールするのに懸命だ。「今、若者に●●が大人気」と「若者の○○離れ」を大げさに語ることが大好きなマスコミ(でも「若者の新聞離れ」と「若者のテレビ離れ」は黙殺している)がやたらと煽るから、今はそれが既定の事実のようになっている。 たとえば、産経新聞は「脱“クルマ離れ”へ ホンダが学生のお知恵拝借」(2009年4月10日)という記事で、 運転免許保有者に占める若者(18〜24歳)の割合が平成19年に8.7%となり、30年前の約半分に減った としている。それは確かに事実なんだろう。 18歳人口が17年間で4割減という現実 ただ、言わずもがな。この30年間で「若者」→18歳人口は大幅に減っている。 18歳人口は1992年に205万人を記録した後、毎年3〜5%減で推移し、2009年には121万人にまて落ち込んだ。ピーク時の6割だ。 18歳人口