一年の終わりにその年を振り返るというのは、そこが休みだからできることなんだろうけど、残念なことに今年は(今年も)ど年末のぎりぎりまで仕事なもんで、噛みしめるように振り返るわけにもいかない。2012年は主に研究活動で「どこに出しても恥ずかしくない激務イヤー」だったのだけど、今年はほぼ学務に追われた一年だった。 一応、1月から3月までは新刊『ウェブ社会のゆくえ』の執筆に集中していて、これはこれで心身ともに限界まですり減らしたり、夏にその新刊が出てからはプロモーションで取材やイベントにと慌ただしくしてたのだけど、それらはほとんど学務の隙間を縫ってのお仕事だった。 そこで何をしてたのかはおいおい書くとして、そうした組織の仕事に関わってあらためて感じるのは、その場限りの喧嘩にこだわることが、いつも意味があるとは限らないってことだ。巨大な組織となれば、内部の構成員もそれぞれの目標や思惑も多様で、それら