「人口最少の県」が目指す新たな美術館。鳥取県立美術館が25年春に開館へ砂丘で知られる日本最少の人口の県・鳥取県。同県が、2025年に「鳥取県立美術館」の開館を目指している。その詳細が明らかにされた。 文=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長) 鳥取県立美術館パース 提供=槇総合計画事務所 イメージ制作=ヴィック Vicc Ltd. 日本でもっとも人口が少ない県である鳥取県(2023年1月時点で54万人)。同県にある鳥取県立博物館の美術分野が独立し、新たに「鳥取県立美術館」が2025年春に開館する。 鳥取県立博物館は1972年に開館した総合博物館だ。自然、歴史・民俗、美術の3ジャンルを有するミュージアムとして運営されてきたが、開館から40年以上を経て施設は老朽化。また収蔵庫のスペース不足などの問題もあり、2017年に「鳥取県立美術館整備基本構想」がまとめられた。 「ひろま」が貫く美術館 鳥取