マンガ・アニメで研究するとはいかなることなのか。表現論・作家論・作品論に偏ることなく、実社会との接点を重視した研究はいかになされるのか。マンガ・アニメを題材に論文を書きたいという国内外の学生が増える一方、現状の大学教育ではそれに対応できていない。本書では、マンガ・アニメで論文を書く際の「お手本」を学際的な観点から作り、学生や教員の一助となることを目指す。 [ここがポイント] ◎ マンガ・アニメを研究するとはいかなることなのか。 ◎ 論文を書く方法を具体的に提示する。 はじめに 序 章 マンガ・アニメで研究するということ(山田奨治) 第I部 文化・社会からマンガ・アニメへ 第1章 語り──マンガ・アニメの伝統的コンテンツからの継承性(谷川建司) 1 何を明らかにするのか 2 『魔法少女まどか☆マギカ』 3 『JIN─仁─』 4 日本人の好むナラティヴの完成形としての「忠臣蔵」 5 結 論