もはや過去の歴史として消え去りつつあるかに見える学生運動。その中で、やたらと活動家がウロウロしているのが法政大学だ。今年5月には、活動家の学生らが出入口の看板を壊したとして裁判で争われたが、東京地裁の判決は無罪。以来、活動家たちはあちこちに「無罪」と書かれた色紙を持って登場し、記念写真を撮影。はたまた無罪記念でラーメン屋でタマゴをサービスしてもらったりと、「無罪」をネタに運動はますます盛り上がっている。そんな彼らが「全日本無罪祭」なるイベントを開催すると聞き、さっそく駆けつけた。 従来、法政大学には中核派とノンセクト系、2つの運動の流れが存在した。この2つの組織の関係は必ずしも良好なものではなかった。だが、近年の大学当局の学生運動への弾圧によって両者は急接近。ついに、ノンセクト系である文化連盟委員長の齋藤郁真君が、中核派全学連委員長に就任するという、なんだかよく分からない状況も生まれている