エチオピアと日本の研究チーム(代表・東京大総合研究博物館の諏訪元〈げん〉教授)がエチオピアで見つけた、ゴリラの祖先とみられる類人猿の化石の年代が、800万年前と判明した。11日付の英科学誌ネイチャーに発表する。 この化石の年代をもとにヒトの進化の系統をたどると、ヒトとチンパンジーが分かれて人類の祖先が誕生したのが、通説より100万年以上古い約800万年前の可能性があるという。 研究チームは、2006~07年にエチオピア中部で類人猿「チョローラピテクス」の歯の化石を発見。当時周辺の地層との対比から約1千万年前の地層とみていたが年代に誤りがあった。改めて放射年代測定などをした結果、800万年前と判明した。 地質や年代調査を担当した兵庫県立人と自然の博物館の加藤茂弘主任研究員によると、従来、進化の過程で人類とゴリラが分かれたのは800万~900万年前、チンパンジーとヒトは600万~700万年前と