どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の食事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点で食の課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 人工肉の試食会がロンドンで6日開かれ、話題になっている。味は、試食した2人の評論家によれば微妙なものだったようだが、開発研究チームは、「10年後から20年後には市販できる」としている。興味深いのは、研究費37万5000ドルを出資した人物。Googleの共同創業者、Sergey Brin氏だという。 学術誌Science Newsの記事やBBCの報道、関連する論文などを読む限り、環境負荷は低そうで、研究する価値は大きい。だが、コストの壁は高そうだ。それに、食べる側には、やっぱり相当に大きな反発が予想される。今回の試食会を報じる記