いまからちょうど20年前に、『女性セブン』の記事をきっかけに100才の双子姉妹として国民的アイドルとなったきんさんぎんさん。殺到するマスコミの取材に物怖じするどころか、ユーモアあふれる軽妙な受け答えで人気はうなぎ上りとなった。 マスコミからの取材が増えるようになったころ、姉のきんさんは体調が思わしくなかった。心配した妹のぎんさんは、車で15分ばかり離れたきんさんの家をちょくちょく訪ねた。 ぎんさん:「おみゃあさん、どして寝てばかりおる?」 きんさん:「んなこというてもな、口ん中が神経痛になってしもうてな。わしゃ、ちいーっとばかし、気がよわーなってきた」 ぎんさん:「なんじゃて、口ん中が神経痛? そりゃあ、珍しいがね、アッハハハハ」 きんさん:「唇がな、しびれたみたいでにゃあ。好きなうなぎ食うても、味がわからんようになってしもうた」 口だけではない。きんさんは足腰も弱り、長く歩くことができな
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