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2018年3月22日のブックマーク (1件)

  • 『猿橋勝子という生き方』 | 大隅典子の仙台通信

    京都までの新幹線の中で、岩波科学ライブラリーの近著『猿橋勝子という生き方』(米沢富美子著)を読みました。 プロローグは1954年3月1日のビキニ諸島沖で行われた米国による水爆実験のことから始まります。 広島・長崎の原爆の影に隠れ、第五福竜丸の船員達が第三の被爆を受けたことが取り上げられるのは、さほど多くありません。 この悲劇がいったい、どのように猿橋先生と関係するのだろうと思って読み進むと、いわゆる「死の灰」の成分を分析されたり、水爆実験による海水の放射能汚染について、米国側が主張していたものよりもはるかに酷い状況であるというデータを出されたのが猿橋先生だったのでした。 2007年に亡くなられた猿橋先生のお名前は、小さな時から母を通じて聞いていましたし、お名前を冠した「猿橋賞」は女性科学者に与えられる賞として30年弱の間にすっかり定着してきましたから(私たちの世代では数学科の友人K先生や、

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