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ブックマーク / tmaita77.blogspot.com (15)

  • 東京の中学受験地図の変化

    エンリコ・モレッテイ著『年収は住むところで決まる』(プレジデント社)を読み終えました。地域格差の問題に関心を持っている者として,とても勉強になりました。 このに載っているグラフはどれも衝撃的なものばかりで,日版を作りたくてウズウズします。書の主張の一つは,特定地域に富が集積する傾向が強まっている,ということですが,それを可視化する図法として,地域別の上位10位と下位10位の平均推移をとっているものがあります。 たとえば141ページには,大卒者の年収が1980年に比してどれほど伸びたかを,上位10位と下位10位の都市の平均推移で表されています。1980年から2010年にかけて,上位10位の群では2万ドル以上伸びましたが,下位10の群の伸び幅は1万ドルに満たないことが見て取れます。 私は同じやり方で,都内の中学受験率の地域変化を可視化してみました。早期受験の進行により,中学受験をする子ど

    東京の中学受験地図の変化
    masato611
    masato611 2014/11/04
    “本書の主張の一つは,特定地域に富が集積する傾向が強まっている,ということですが,それを可視化する図法として,地域別の上位10位と下位10位の平均推移をとっているものがあります。”
  • 育児・教育の悩み

    2023 (3) ► 12月 (1) ► 11月 (1) ► 7月 (1) ► 2022 (8) ► 12月 (1) ► 9月 (1) ► 8月 (1) ► 6月 (1) ► 4月 (1) ► 3月 (1) ► 2月 (1) ► 1月 (1) ► 2021 (36) ► 12月 (3) ► 11月 (2) ► 10月 (1) ► 9月 (3) ► 7月 (4) ► 6月 (1) ► 5月 (4) ► 4月 (4) ► 3月 (5) ► 2月 (3) ► 1月 (6) ► 2020 (90) ► 12月 (11) ► 11月 (7) ► 10月 (6) ► 9月 (7) ► 8月 (5) ► 7月 (4) ► 6月 (5) ► 5月 (9) ► 4月 (10) ► 3月 (11) ► 2月 (7) ► 1月 (8) ► 2019 (111) ► 12月 (8) ► 11月 (8) ► 1

    育児・教育の悩み
    masato611
    masato611 2014/04/24
    “育児・子育て負担が女性に偏していることの証左です。”
  • 日本の生徒の対教師関係

    海外の研究者が日の学校を訪れて驚くのは,教室の秩序がきちんと保たれていることだそうです。授業中は,皆が教科書とノートを出して,静粛にして教師の方を向いている。われわれにとってはごく当たり前のことですが,外国の人からすれば必ずしもそうではないようです。 このことは,データからも確認されます。OECDのPISA2009の生徒質問紙調査では,対象の15歳生徒(高校1年生)に対し,学校の国語の授業で「生徒は,先生の言うことを聞いていない」という事項への反応を尋ねています(Q36)。 http://pisa2009.acer.edu.au/downloads.php 「たいていそうだ」と「いつもそうだ」の反応率をとってみると,アメリカでは24.9%,フランスでは35.2%にもなるのに対し,日はわずか8.2%です(無効回答除いた百分比)。日のこの値は,PISA2009の全対象国(74か国)の中で

    日本の生徒の対教師関係
    masato611
    masato611 2014/03/23
    “日本のイレギュラー性は際立っており,左下の極地にあります。教師の言うことを聞く生徒は多いが,その一方で,教師と良好な関係にある生徒は少ない。変わった社会です。”
  • 年収と未婚の関連

    総務省『就業構造基調査』から,有業者の年収と配偶関係の関連を知ることができます。最新の2012年調査の結果をもとに,3つの図表をつくってみました。 http://www.stat.go.jp/data/shugyou/2012/index.htm まずは,30代後半男性の年収別の未婚率表です。私の年齢層ですが,年収別の変異は如何。最下段の合計には,年収が不明の者も含まれています。 ほう。未婚率は年収とほぼリニアに関連していますね。年収150万未満では,6割以上が未婚者なり。表をよくみると,最も大きな断絶は,年収300万のラインにあります。このラインを下回るや,未婚率が一気に10ポイント以上アップ(34.7%→45.3%)。俗にいう「300万の壁」ってこれかな。 次に,同じデータを他の年齢層についても出し,「年収×年齢」の等高線グラフにて,各層の未婚率の水準を表現してみました。久々に登場の

    年収と未婚の関連
    masato611
    masato611 2014/02/06
    結婚とは,男女の自由意思に基づくものとみられがちですが,フタを開けてみると,年収のような経済条件に強く規定されています。こういうデータが珍しかったのでしょうか。また,男女では傾向が逆になっている。
  • 都内23区の子どもの体力地図

    1月9日に,2013年度の『東京都児童・生徒体力・運動能力,生活・運動習慣等調査』が公表されました。そこでは,都内の公立小・中学生の体力テストの結果が市区別に公表されています。これはスゴイ。 http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/pickup/seisaku_sport-6.htm 調査では,握力,上体起こし,50m走,立ち幅跳びなどの種目の記録を合成して総合スコアを出し,それに依拠して,A~Eの5段階の評定がなされます。私は,公立小学校4年生男子のうち,AもしくはBの評価を得た児童の比率を,都内の23区別に出してみました。 以前に,子どもの学力を都内の地域別に計算したことがありますが,はて,体力のほうはどれほどの地域差があるか。下の図は,結果をマッピングしたものです。 http://ci.nii.ac.jp/naid/110006793455 大都市という基

    都内23区の子どもの体力地図
    masato611
    masato611 2014/01/28
    “港区のように,富裕層が多く住んでいる区も含まれています。子どもの学力の社会的規定性はよく知られていますが,体力についても同じことがいえる”
  • データえっせい

    日,大腸内視鏡検査を受けてきました。そのいきさつの記録です。 私は毎年,横須賀市の成人特定健康診断を受けています。会社員なら強制的に健診は受けさせられますが,私のような在野人は,自分で手配しないといけません。まあ市から送られてくる受診券を持って,近くのかかりつけ医に行くだけですが。 有料のオプションとして,胸部検査や大腸がん検診もついています。後者については躊躇する人も多いでしょうが,私は毎年受けることにしています。お肉をバクバクべますのでね。 昨年の11月半ば,渡された検査キットを使って,自宅にて便を採取しました。正確さを期すため2回行うのですが,2回目は,お尻を拭いたトイレットペーパーに血がついていました。排便の時に,肛門が切れるような感覚があり,おそらく痔だなと思いました。しかし便に血が混ざってしまった可能性が高く,これは陽性と出るな,と覚悟を決めました。 1か月経った12月半ば

    masato611
    masato611 2014/01/14
    “秋田は,学力,体力,道徳意識ともマックスの10点です。福井もそれに近し(10,10,9)。学力上位常連として注目される2県ですが,それだけではないのですね。「知・徳・体」の調和のとれた人間形成がなされているこ
  • 青年期の自殺の国際比較

    前回は,25~34歳の自殺量の国際比較をしたのですが,それより1段下の15~24歳の状況にも関心が持たれます。シューカツ失敗自殺に象徴されるように,わが国では,学校から社会への移行期の危機が強まっているといわれます(たとえば22歳)。 今回は,15~24歳の自殺の国際比較をしてみようと思います。この層は,子どもと大人の狭間にあり,社会において果たす役割を見つけることを期待される青年層です。以下では,青年ということにいたしましょう。 自殺量の指標ですが,まずは,自殺者がベース人口のどれほどに相当するかという,自殺率を出しましょう。それとあと一つ,死因全体に占める自殺の比重も計算してみます。最近の日では,青年層の死因の半分が自殺などといわれますが,他国ではどうなのかに興味を持ちます。 私は,WHOの“Mortality Database”にあたって,計算に必要な数値を79か国分収集しました。

    青年期の自殺の国際比較
    masato611
    masato611 2013/12/30
    “今,自分が目にしていることを「普遍的」であるかのように思いがちですが,そういうことはなく,時代比較や国際比較をすることで,「今,ここ」という呪縛から己を解き放つことができます。”
  • 成人の通学率の国際比較

    OECDの国際成人力調査(PIAAC)の質問紙調査には,興味深い設問が多く盛られています。今回は,次の設問への回答結果を国ごとに比べてみようと思います。 現在,何らかの学位や卒業資格の取得のために学習しているか(B_Q02a) 生涯学習という言葉が使われるようになって久しいですが,学校は,子どもや青年の占有物ではありません。成人(adults)にも門戸は開かれるべきであり,人生のどの段階にあっても,必要を感じたならば「学び」に立ち返れるシステムの構築が求められます。 いわゆるリカレント教育ですが,社会の変化速度の高まりによる再学習への要請,職場における人間疎外状況の強まりなど,それを求める背景要因はいくつだって挙げるlことができるでしょう。 成人といっても幅広い年齢層を含みますが,ここでは働き盛りの層の肯定率を拾ってみます。下の図は,横軸に25~34歳,縦軸に35~44歳の肯定率をとった座

    成人の通学率の国際比較
    masato611
    masato611 2013/12/17
    “日本は,最も左下にあります。成人の通学率が最も低い社会です。対極には,フィンランドが位置していますね。この社会では,25~34歳の4人に1人,35~44歳でも10人に1人が広義の学生です。”
  • 留学志向の国際比較

    11月20日の読売新聞Web版に「韓国留学熱,父親に重圧・・・孤独,仕送り,自殺も」と題する記事が載っています。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131120-00000225-yom-int 学歴社会である韓国では,母子連れだって早期留学する傾向が強く,一人残された父親が孤独や仕送りの重圧に苛まれて自殺にまで至る。こうした悲劇が頻発しているとのことです。やたらと推奨される(早期)留学ですが,こういう影の面もあるのだな,と感じました。 私はこの記事を読んで,留学志向の国際比較をしてみたくなりました。国別の留学生数がないかと,OECDの “ Education at a Glance 2013 ” にあたったところ,留学生の出身国の構成比が載っていました。各国の高等教育機関で学んでいる留学生の,出身国の内訳です(2011年のデータ)。主要国の数値は,以

    留学志向の国際比較
    masato611
    masato611 2013/11/25
    “お隣の韓国は,高等教育該当年齢人口では,42か国全体の0.922%しか占めていませんが,留学生の中では6.554%を占めています。よってこの国からは,通常期待されるよりも,7.1倍多く留学生が輩出されている計算になりま
  • 有力大学合格者のジニ係数

    ジニ係数とは,富の格差の度合いを測る代表指標ですが,用途はそれに限られません。さまざまな現象の偏りの程度を可視化するのに使うことができます。 今回は,有力大学への合格者数が高校間でどれほど偏っているかを,この指標を用いて明らかにしてみようと思います。ジニ係数の応用例の提示です。 サンデー毎日特別増刊号『完全版・高校の実力』(2010年6月12日)から,全国の4,999高校について,2010年春の主要大学の合格者数を知ることができます。以下のような形で数値が示されています。 私は,東京都内の437高校の有力大学合格者数を調査しました。ここでいう有力大学とは,東大,京大,東工大,一橋大,お茶の水女子大,東京外大,早稲田大,慶応大,国際基督教大,上智大,そしてMARCHの5大学を合わせた15大学です。 437高校のうち113校(25.9%)は,これらの大学への合格者を1人も出していません。合格者

    有力大学合格者のジニ係数
    masato611
    masato611 2013/11/01
    “有力大学合格者数を多く出しているのは国・私立高校であり,幼少期からの受験準備も含めて,入学するのに多額の費用を要する学校がほとんどです。これらの学校出身者による寡占傾向が強まるなら,社会的公正の観点
  • ホワイト就業率

    10月6日の記事では,薄給で死ぬほど働かされている「スーパー・ブラック」就業者の比率を出したのですが,今回は,その逆の側面の量を測ってみようと思います。法定の就業時間で,フツーの収入を得ている者の比率です。ブラックの対語をとって,ホワイト就業率ということにします。 就業時間と収入という点から,ホワイトな働き方をしている者を割り出したいのですが,その基準をどうしたものでしょう。まず就業時間については,年間300日未満・週43時間未満とします。これだと最大でも,月25日,週6日,1日あたり7~8時間の就業ということになります。ちなみに,労基法が定める1日あたりの労働時間の上限は8時間です。 もっといい基準があるだろうといわれるかもしれませんが,『就業構造基調査』の就業時間のカテゴリーを勘案して,ひとまずこの基準を据えようと思います。 次に収入ですが,こちらは年収500万円以上としましょう。フ

    ホワイト就業率
    masato611
    masato611 2013/11/01
    “「ホワイト」就業者は432万人ほどです。全有業者(6,442万人)の6.7%に相当します。およそ15人に1人”
  • スーパー・ブラック就業率

    9月19日の記事では,職業別のブラック就業率を出しました。字のごとく「ブラック」な働き方をしている者の比率ですが,そこで「ブラック」と見立てたのは,年間300日以上・週75時間以上就業している者です。 しかるに,労働時間だけでなく収入も考慮する必要があるでしょう。死ぬほど働かされて,かつ安い給与しかもらえない。願はくは,こういう人間がどれほどいるかを知りたいものです。 2012年の『就業構造基調査』の統計表一覧を眺めていたら,「職業 × 就業日数・時間 × 所得」のクロス表があることに気づきました。今回は,このデータを使って,より純度の高いブラック就業率を職業別に計算してみようと思います。 http://www.stat.go.jp/data/shugyou/2012/index.htm 2012年10月時点の15歳以上の有業者は6,442万人。このうち,年間300日・週75時間以上就業

    スーパー・ブラック就業率
    masato611
    masato611 2013/11/01
    “2012年10月時点の15歳以上の有業者は6,442万人。このうち,年間300日・週75時間以上就業し,かつ年収300万未満の者は28万9,200人となっています。私が住んでいる多摩市の人口の倍くらい”
  • 学力と大学進学率

    47都道府県の学力と大学進学率の布置図をツイッターに載せたところ,見てくださる方が多いようなので,ブログにも転載しておきます。 横軸の学力は,2013年度の『全国学力・学習状況調査』における,公立中学校3年生の数学Bの平均正答率です。数学の応用的な事項を問う科目であり,正答率の地域分散が最も大きいものです。 縦軸の大学進学率は,浪人込の4年制大学進学率です。2013年春における各県の高校出身の大学入学者数を,推定18歳人口(3年前の中学校・中等教育前期課程卒業者数)で除した値です。文科省の『学校基調査』より数字を採取して計算しました。詳細は,9月12日の記事をご覧ください。 学力と大学進学率の間に,有意な正の相関関係はみられません。秋田や福井のように,生徒の学力は高くとも,大学進学率が低い県が結構あります。*点線は全国値。 大学進学に際しては,個々の生徒の能力とは違った,諸々の社会的要因

    学力と大学進学率
    masato611
    masato611 2013/11/01
    “学力と大学進学率の間に,有意な正の相関関係はみられません。秋田や福井のように,生徒の学力は高くとも,大学進学率が低い県が結構あります。*点線は全国値。”
  • 幼子がいる共働き夫婦の家事分担

    家庭は,成員の生活保障・情緒安定を図り,子を育てることを主な機能とする第一次集団ですが,その機能遂行は成員の協働によってなされるべきものです。核家族化が進んだ現代にあっては,とりわけ夫婦間の役割分担が重要であるといえましょう。 しかるにわが国では,家事の担い手がに偏している家庭が多いといわれます。夫婦ともに就業している共働き世帯であっても然りです。 この点を可視化できるデータがないものかと,総務省『社会生活基調査』の統計表一覧を眺めていたところ,夫・の家事時間別に世帯の数を集計したクロス表があることに気づきました。ありがたいことに,末子の年齢ごとの区分けもなされています。 http://www.stat.go.jp/data/shakai/2011/index.htm 最新の2011年調査によると,0歳の乳児がいる共働き世帯で,平日の夫・双方の家事時間が分かる世帯数は30万5千世帯

    幼子がいる共働き夫婦の家事分担
    masato611
    masato611 2013/09/30
    “青色のセルは,妻の家事時間が夫より5時間以上長い世帯ですが,これらを合計すると24万4千世帯であり,全体の8割にもなります。 これが,乳児がいる共働き世帯でみた,夫婦の家事分担の実態です。妻が育休取得中とか
  • 男性の年収の正規・非正規格差

    昨日の朝日新聞Web版に,「民間給与2年連続の減少,非正規と正規の差300万円」と題する記事が載っています。紹介されているデータの出所は,国税庁の『民間給与実態統計調査』です。 http://www.asahi.com/business/update/0927/TKY201309270334.html 2012年調査より,正規と非正規とに分けた集計を始めたとのこと。それによると,2012年の平均年収は正規雇用者で468万円,非正規雇用者で168万円だったそうな。なるほど。記事のタイトルでいわれている通り,その差は300万円。スゴイ差です。 ところで,雇用形態別の年収統計は,総務省の『就業構造基調査』にも掲載されています。こちらは,公務員等も含む全有業者のものです。また,性別・年齢層別の細かいデータも知ることができます。 私はこの資料を使って,男性雇用者の年収の正規・非正規格差がどれほどか

    男性の年収の正規・非正規格差
    masato611
    masato611 2013/09/29
    京はもっとすごく,同年齢の正規・非正規の差は553万円,倍率にすると前者は後者の3.3倍です。これはもう,「差」ではなく「格差」
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