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ブックマーク / kechack.hatenadiary.org (9)

  • 日本の農業をどうしたいのか。農業の大規模化と日本の原風景維持は両立しない。  - Munchener Brucke

    近頃、日の農業の再生の重要性が急に叫ばれるようになった。少し前まで「料なんて輸入すればいい」「日は農業に不向きな国なので、農業は安楽死させればいい」という意見も珍しくなかった。特に大学で経済学を学んだ都市部在住の若年層にこのような意見が多かった。 今では自由貿易と国際分業を是とする人でも、料を自給する重要性を認識する人が増えてきた。或いは経済理論的には今でも自給率を上げることに懐疑的ではあるが、生理的には国産品をべたいというインテリゲンチャのパラドックスに陥っている人もいれば、未だに自給率向上を疑問視しているが世論の空気が急激に変わって口を閉ざしてしまっている人も居る。 いずれにせよ、世論が料の自給を是とする方向に流れ、農業軽視論が衰退したのは喜ばしいことである。 混在する「上からの議論」と「下からの議論」 日の農業をなんとかしなければならないという方向性が出たのはいいが、

    日本の農業をどうしたいのか。農業の大規模化と日本の原風景維持は両立しない。  - Munchener Brucke
  • 経済成長の基礎は需要側にあるか供給側にあるか - Munchener Brucke

    成長戦略策定会議での菅直人と竹中平蔵の、経済成長の基礎は需要側にあるか供給側にあるかという議論はなかなか興味深い議論であった。ちょっと抽象的かつ単純化され過ぎて中身の掘り下げは不十分であるが、いろいろな勢力が整理されないまま混在する自民党と民主党の二大政党選挙や、あいかわらず55年体制を引きずったネットでもウヨサヨ議論に飽き飽きしていたので、なかなか新鮮である。 菅直人、竹中平蔵ともそれぞれ思惑があったと思う。菅直人の思惑は、民主党の政策も成長戦略であるということを認識させたかったのだろう。子ども手当や高校の無償化といった施策は社会福祉と認識さることが多く、経済成長施策との印象が薄い。社会福祉政策は、社会の怠慢を招くと自由主義者には経済成長の阻害要因とさえ言われるケースも多いので、印象を変える狙いがあったと思われる。 竹中平蔵は、福田政権意向は自民党も民主党も小泉路線から離反し、竹中が是と

    経済成長の基礎は需要側にあるか供給側にあるか - Munchener Brucke
    matcho226
    matcho226 2009/12/16
    NPOも含め自分のコミットできる企業や人間の社会活動を促進させる政策(寄付制度など)の改正が待たれる
  • とうとう独裁政治が羨ましいとか寝ぼけたことを口にし出した日経記者 - Munchener Brucke

    以下、日経の大林尚記者のコラムだ。結構ふざけたことを言っているが、これは経済保守派のホンネだろう。同じような意見を持つ財界人、評論家、マスコミ人は多いのではないか? 民主政治は最大限に尊重されなければならない。だが国や国民が重大な危機に瀕している時は、民主的と言えないやり方にも羨ましさを感じることがある。 シンガポール政府が22日に公表した経済回復パッケージは、現行18%の法人税率を下げて17%にすることである。いうまでもなく「国の競争力を維持する」のが狙いだ。日では産業界の税負担を軽くすることは不人気政策の代表だ。野党はおろか与党にさえも反対を唱える議員が少なくない。 シンガポールは国会の議席の圧倒的多数を与党議員が占める擬似独占国家だ。 〜中略〜 むろん日は非民主的なやり方を取れない。活路を見出すなら、与野党が党派を超え救国政策を立案、実行する努力ではないか。 例えば自国の競争力に

    とうとう独裁政治が羨ましいとか寝ぼけたことを口にし出した日経記者 - Munchener Brucke
    matcho226
    matcho226 2009/02/01
    ため息しか出ない
  • みんな都市と地方の対立を隠そうとする。 - Munchener Brucke

    現在起こっている政治の混乱はすべて都市と地方の利害対立に起因するのだが、その話題はみな避けようとする。麻生政権が失速しているのはこの乱気流に巻き込まれているからだ。 自民党が郵政選挙で圧勝したのは、地方で旧来型選挙をやりながら、都市部では改革政党を装って都市住民の支持を鷲づかみにしたからだ。その矛盾した民意を両取りしたツケに苦しんでいる。田舎は情報が流れるのが非常にトロく、郵政選挙の時に都市部で構造改革云々騒いでいても、地方選出議員は相変わらず旧来型選挙をしていたりして、それを誰も変だと思わななかったのだ。 今地方で小泉改革のツケで疲弊したと騒いで、自民党の地方選出議員が慌てて地元にバラマキを始めているが、有権者は公共事業が減った、郵便局が潰れたと小泉改革への恨み節をつぶやくのである。逆に都市部では小泉改革で大勝しておきながら説明もなく路線変更してバラマキに奔走する自民党への不信感が高まっ

    みんな都市と地方の対立を隠そうとする。 - Munchener Brucke
    matcho226
    matcho226 2009/01/29
    公共事業=土木という図式だからなあ。医療福祉教育関係ではたらける仕事(雇用)を創出できれば多様かつ都市層にも受け入れられる公共事業となると思うのだが
  • 政治に関心の薄い層に残る自己責任狂 - Munchener Brucke

    今回の派遣村バッシングの特徴は、普段政治的な話題を取り上げない普通のブロガーやMixiで普段他愛のない日記を書いている人が、かなり辛辣に弱者に厳しいことを書いていることです。その意味で、ネット右翼や媚権派が騒ぐような事件とは少し様相が違うと感じました。 そして比較的政治的な関心が薄い人の間で、政治ブロガーの間では支持を失いつつある「自己責任狂」が根強く信奉されているという事実を知らしめられました。 ただこれは政治的関心の薄い人たちの間で、一昔前の価値観が残っているという訳でもない気がします。政治的関心の薄い人は、日社会がどうあるべきで、そのために政治はどうすべきかとい発想をしません。現実社会で起きていることは運命と達観し、その中で自分は何をすべきかという発想をします。 政治への関心が薄く、現実社会を不可避なものと達観している人は、人は政治性を否定するでしょうが、受動的な保守主義者と言え

    政治に関心の薄い層に残る自己責任狂 - Munchener Brucke
    matcho226
    matcho226 2009/01/10
    大人しく物わかりの良い労働者は経営者にとっては有難いし、要求する姿を駄々っ子と重ねてるのかも。結局お上=頼る存在という図式があって、総理(社長)が名君か暗愚か位は論じても政策や法まで関心が行かないのかも
  • 坂本哲志擁護 派遣村バッシングの不毛 - Munchener Brucke

    哲志政務官を支持する声がネット世論で彷彿してますね。 まあ、ホンネをズバズバ言う政治家に共感が集まる。マスコミ報道に反発する。まあネット世論のいつものパターンが始まりました。 ただ支持する意見を見るとかなり不毛なことを言ってます。 「当に働こうとしている人が集まっているか疑問」という意見への共感。 はっきり言って、働く意欲がない人もいくらか混入しているでしょう。そのことの何が問題なのでしょう?ボランティアの人に、集まった人の労働意欲を調査しろと言いたいのでしょうか?そんな調査するのは果てしなく無駄な作業です。 社会福祉というのは、必ずそれに甘えたり、悪用する人が出てくるのは宿命です。ただそれと社会福祉不用論は別ものです。当に必要な人をもっとも効率的に救済することがベターであり、わずかに必要でない人が混じっても、それを排除するために必要なコストがそれを下回るのであれば、感情的に納得が

    坂本哲志擁護 派遣村バッシングの不毛 - Munchener Brucke
  • 後期高齢者医療制度の狙い - Munchener Brucke

    後期高齢者医療制度の狙いが明らかになった。 厚生労働省高齢者医療企画室長補佐の土佐和男氏は『死期の近づいたお年寄りの医療費が非常に高額として終末期医療を「抑制する仕組み」が重要』と述べている。まさにこれがこの制度の主眼である。 参考 4/24毎日 最近、高齢者に厳しい政策が相次いで出される。これは保守政治の矛盾と崩壊という混乱の中で生まれた現象と私は見ている。日では80年代後半からアングロサクソン的な新自由主義の強い影響を受け、日の保守風土の中に何気ない顔をして紛れ込んだ。いつのまにか保守的な人は自己責任原則がまるで日古来の伝統的価値観であるかの如く無批判に受け入れ、弱者に厳しい政策はサヨクへのアンチテーゼとして保守が是とすべき思想であるかの如く広く浸透していった。 この矛盾が明らかになるのは小泉政権末期であった。少しずつ新自由主義が日の伝統的価値間と異質の外来保守思想であることが

    後期高齢者医療制度の狙い - Munchener Brucke
  • 現業公務員の賃下げについて - Munchener Brucke

    財務省が、現業公務員の賃下げを要求した。 財務省:地方自治体の技能労務職、人件費削減要求 11/10毎日 私はこれまで何度となく、ホワイトカラーとブルーカラー或いは高等教育を受けたものとそうでないものの賃金格差が世界で最も小さい日を「素晴らしい!」と絶賛し、それを悪平等だと批判する言論やその現状を改めようという動きすべてを批判してきました。 id:kechack:20050908「現業員・ブルーカラー地獄のニッポン到来」 id:kechack:20051110「現業員に厳しくなる傾向にないか。」 id:kechack:20070414「高給単純労働者が存在することは是か非か? 」 id:kechack:20070705「高給単純労働者が存在することは是か非か? その2」 残念ながら、現在では民間企業に勤める低賃金労働者が積極的に公務員バッシングを行うようになりました。特に自分たちと同じよ

    現業公務員の賃下げについて - Munchener Brucke
  • 中国毒ギョウザ問題 90年代的価値観を見直す契機に - Munchener Brucke

    この問題において、我々消費者も反省せねばならないことがある。「消費者利益至上主義」とその現象としての「安物賛美」である。これらを「90年代的価値観」として紐解きたい。 80年代後半にアメリカからの外圧により、輸入自由化や大店法の運用緩和による大型スーパーの進出などを背景に流通業主導の「価格破壊」が盛んに宣伝された。都市住民の多くは自民党と商店街や農家が癒着しているために消費者が高いモノを買わされていると不満を持っており、当時「生活者」という言葉を多用した社会党がこの不満層を吸引しブームを起こしている頃で、複雑な流通経路を破壊し消費者に安い価格で商品を提供する「価格破壊」は拍手喝采を以って支持された。 90年代になり、「様々な規制緩和が消費者の利益になる」と新自由主義が宣伝され、かつて社会党を支持した層が、新自由主義を唱えた新進党などにこぞって流れた。自民党も新自由主義的政策を採用し、規制は

    中国毒ギョウザ問題 90年代的価値観を見直す契機に - Munchener Brucke
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