7月10日より渋谷 シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開の映画『東京クルド』。日本で生きるふたりのクルド人青年を5年以上取材したドキュメンタリー作品で、いま注目されている入管法改正の問題を考えるうえでも参考になる作品だ ©️2021 DOCUMENTARY JAPAN INC. 6月某日。7月10日から公開されているドキュメンタリー映画『東京クルド』の試写会に伺った際、席の前方に、マスクをした日向史有監督が座っていた。上映後に挨拶を交わす人がいて、監督とわかったのだが、そのことをインタビュー前に話すと、「ぼく、毎回見ているんです」という。 「最初のときに修正点を見つけたものですから。一瞬ですが、ラマザンの家のシーンで、弟の体操着に縫いつけてある(ファミリーネームの)名札が小さく映り込んでいたんです。ファミリーネームは出さないと決めていたので」 体操服の名札にそこまで? 監督がこれほ
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