来年も作りたい!ふきのとう料理を満喫した 2024年春の記録 春は自炊が楽しい季節 1年の中で最も自炊が楽しい季節は春だと思う。スーパーの棚にやわらかな色合いの野菜が並ぶと自然とこころが弾む。 中でもときめくのは山菜だ。早いと2月下旬ごろから並び始めるそれは、タラの芽、ふきのとうと続き、桜の頃にはうるい、ウド、こ…
価値判断の相対主義についてのメモ。 Twitterで「生得説が本質主義だとかよくわからんことを言うやつがいるが、むしろ相対主義じゃね?」とつぶやいていたら意外に感じる人が多いようであったし、つぶやいていたらちょっと考えがまとまったのでメモしておく。 主なテーマは「価値判断に関する諸々の立場の整理」および「価値判断の相対主義はいつ深刻なのか」。 この手の議論に詳しいわけではないので的をはずしているかもしれないが、あくまで自分用メモ。 本当はもっと軽い感じでまとめられればよかったが、書いている内にこむずかしい内容になってしまった。 ここで「価値判断」と呼ぶのは、道徳的判断、美的判断などをひっくるめて、「何かを他のものより良いとする」判断のこと。 実際には、「道徳的判断は普遍的だが、美的判断は普遍的じゃない」とか、それぞれの判断について異なる見解が導かれるかもしれないが、とりあえずどんな立場があ
前3回(第17回・第18回・第19回)にわたって、フィンランドの国語教科書を用いて「問題解決方式の発問」について紹介してきた。前回で問題解決プロセスは完結したため、私としては「このシリーズはこれで終わり」と思っていたのだが、ある小学校の先生から「もう一つ残っているではないか」との指摘があった。たしかに残っている――。そこで今回は本当に完結させるため、最後の一問について説明することにしよう。しつこいようだが念のため素材文を再掲する(1)。 ●物語「ちょうど35キロ」のあらすじ● 学校でバザーが開かれている。バザー会場に体重計があり、おじさんが呼びこみをやっている。料金1ユーロで体重を計測し、ちょうど35キロであれば賞品がもらえるとのこと。ユッシ少年の体重は36.5キロ、ラミ少年の体重は33.5キロで、いずれも賞品を獲得できない。そこでユッシは目的を告げぬまま、ラミにレモネードを1.5リットル
PISAは嫌われている。けっこう嫌われている。 理由はさまざま。だが、PISAというと「世界はこうなっている。だから日本もこうすべきだ」という論法が見え隠れするあたりが大きいように思う。 この論法は日本政府の常套手段だった。正確には外務省の常套手段だった。長くて重たい伝統をもった日本はそうそう簡単には変わらない。だから外圧を使って変えようというのである。これは日本人の同調性を利用した部分もある。日本人の習性からして、「みんながそうしていますよ。そうしていないのは日本人だけですよ」と言われると不安でたまらなくなるからだ。 だが、最近は外圧も通用しなくなりつつある。それどころか「ここは日本だ」という感情的な反発を招きやすい。PISAに対しても同様の反発がいまだに消えない。 PISAというと「国際的に通用する能力」というような文脈で語られることが多いが、これは得策ではないと思う。どこの国の人にし
この連載の第10回で「公開された(PISAの)サンプル問題が欧米型の読解問題としては出来の悪いものばかりだった」と書いたところ、ある中学校の国語の先生から「どこがどのように出来が悪いのか教えてほしい」との要望があった。 そこで今回は、PISAのサンプル問題から有名な「落書き問題」をとりあげ、検証してみることにしたい。 「落書き問題」とは、落書きに関する二つの意見を素材文にしたもの。二つの意見はインターネットに投稿された「手紙」という形式をとっている。一方は「落書きは芸術だからしてもかまわない」という意見、もう一方は「落書きは人の迷惑だからしてはいけない」という意見。そして「この二つの文章のうち、どちらに賛成しますか?」「どちらに賛成するかは別として、どちらの方が良い手紙だと思いますか?」などと問うのである。どちらの問いに答える場合も「文章の内容にふれながら」答えなければならない(1)。 一
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