東京都議会で質問に立った女性都議が「早く結婚した方がいいんじゃないか」とやじを受けた問題は、十八日でちょうど一年。質問や答弁が聞こえないほど騒々しかったやじは消え、議場は静かになった。しかし、再発防止を目指すはずの都議有志の男女共同参画社会推進議員連盟は、昨年九月の総会後、一度も会合を開いていない。進まぬ自浄の動きに、性差別の解消に取り組む人たちからは「議員の意識は変わっていない」との声が上がる。 (松村裕子) 昨年六月十八日、都議会本会議で質問中に、女性蔑視のやじを受けた塩村文夏(あやか)都議(無所属)は、勉強会さえ開かない議連に「不思議でならない」と憤る。 問題が発覚した当時は、多数の海外メディアから取材を受けた。「海外の人には、女性蔑視発言をする議員がいること、しかもそれを議会ですることが信じ難かったようです」。その後も海外の取材は絶えないという。 議連会長の野島善司(ぜんじ)都議(