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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/zoot32 (4)

  • 2007-10-03 - 空中キャンプ

    アガンベンの新著が日語訳で出ました。なにしろタイトルがかっこいい。「例外状態」である。これにはぐっときてしまった。書店でを手にとったとき、軽く立ちくらみがしてしまいました。そんなタイトルの小説があったら読んでみたいもの。わたしも次に生まれ変わったら、ものすごくかしこい学者になって、「例外状態」みたいなかっこいい書名のを出版したいものである。さてこれは、彼の主著といっていいであろう、〈ホモ・サケル〉三部作の最後をしめくくるものです。わたしは彼の「ホモ・サケル」がすごくすきで、未だに読み返しては興奮しています。だからこのもとても刺激的に読めました。以下、たくさんの誤認やまちがいがあるとおもいますが感想です。 「ホモ・サケル」でわたしがすきなエピソードに、狼男のルーツについて書かれた章がある(締め出しと狼)。ここ、おもしろいんですよ。狼男とは古代ゲルマンにその起源がある。曰く、古代ゲルマ

    2007-10-03 - 空中キャンプ
  • 2007-03-27 - 空中キャンプ

    翻訳者には、それぞれ固有の文体があり、原書となるオリジナルのテキストに対して、翻訳者の文体がどのように作用していくかということが、翻訳された作品の印象を決める要素のひとつになるようにおもう。村上春樹の場合、フィッツジェラルドやサリンジャーの作品世界と、村上の文体はとてもよくなじんでいたという印象を持ったし、繊細な手つきで、テキストは日語に置き換えられていたと感じた。「ギャツビー」や「ライ麦畑」とは違い、ささくれだった感触のあるチャンドラー作品を、村上がどう訳すのかは、とても興味があった。 「ロング・グッドバイ」が刊行されるすこし前に、わたしは同書を、先行する清水俊二の訳(「長いお別れ」)で読み直しておいた。読むのはひさしぶりである。ストーリーを追いながら、「マーロウって余計なことばかりするんだな」という、いささか間の抜けた感想を持った。作品の主人公であるフィリップ・マーロウは、とにかく口

  • http://d.hatena.ne.jp/zoot32/20070212

  • 空中キャンプ - ひとり占めはんたい

    僕の娘は七歳だ。彼女は、性格的に僕にはあまり似なかった。活発だし、頭も切れる。いずれは総理大臣になるのだという。それが彼女のおおきな目標である。七歳の僕は、そんな目標を持ったことがなかった。そもそも、七歳の僕に、なにかしらの目標などあったのだろうか。彼女はとてもキュートな子だが、総理大臣にはいささか不向きなのではないかと僕はおもう。 「びんぼうな人をなくすの」と、彼女はいった。「それが、きみの公約なんだね」と、僕は答えた。わるくない公約だとおもった。なによりわかりやすいところがいい。「ねえ、コウヤクってなに?」と、彼女は注意ぶかく訊いた。「約束だね。『わたしが総理大臣になったら、こうします』」「そうよ。あたしのコウヤク。びんぼうはんたい」。そして彼女はコーンスープをひとくち啜った。僕たちは、朝のテーブルに向かい合ってすわっていた。 「すごくお金もちの人がいて、とってもびんぼうな人もいる。

    microtesto
    microtesto 2007/01/26
    才能あるなぁ
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