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ブックマーク / antonian.hatenadiary.org (10)

  • 英雄譚と『オウエンのための祈りを』/ヴァージニア工科大の事件 - あんとに庵◆備忘録

    とりあえず読破。 オウエンのために祈りを〈上〉 (新潮文庫) 作者: ジョンアーヴィング,John Irving,中野圭二出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/09メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 18回この商品を含むブログ (31件) を見るオウエンのために祈りを〈下〉 (新潮文庫) 作者: ジョンアーヴィング,John Irving,中野圭二出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/09メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 10回この商品を含むブログ (23件) を見る昨日は単行の貼り付けちゃったんだけど、文庫で読んだからこっち貼っとく。 アマゾンの単行のトコにレビューがいくつか載っていて「キリスト教に馴染がないために判らない」という意見が多くて、そうだなぁ。しかもアメリカのように多数の教派が入り交じっている状況もかなり特殊なことながら、それらが互いになんと

    英雄譚と『オウエンのための祈りを』/ヴァージニア工科大の事件 - あんとに庵◆備忘録
  • 貧しい人にほどこすことの善と、それを語ること。ベネディクト16世の「自然法」について - あんとに庵◆備忘録

    このところ、締切にぎりぎりと痛めつけられているので、頭を使いたくない。文字で構成していかねばならないぱそなんかもっての他である。ましてやもともとがロジカルよりは直感的人間なのに、仕事となるとその直感力を駆使しなきゃならんので余計にロジカルさからは遠くなる。 かくして、文字上での論争とか、論理的なことは脳に入らなくなるであるよ。 しかし、ネト仲間のuumin3さんを通じて知った色々な議論を読んでいて、うううむ。と色々考えてしまった。倫理の問題が延々と語られている。あ〜。なんつうか、トマス・アクイナスかドゥンス・スコトゥス辺りにおいで願って整理してもらいたくなるぐらい複雑怪奇な様相を数多のブログが組んず解れつやりはじめている。(というか、中世辺りでも前述の神学者達が、ごにょごにょと同じく複雑怪奇にそういう問題を考えていたわけで、その辺りの書物*1を当たると色々出て来そうだけど、やりたくないよね

    貧しい人にほどこすことの善と、それを語ること。ベネディクト16世の「自然法」について - あんとに庵◆備忘録
  • 『死の棘』島尾敏雄 夫婦の「受難」の道行き - あんとに庵◆備忘録

    痛い腹を抱えて眠れぬ夜に読み終えた。 死の棘 (新潮文庫) 作者: 島尾敏雄出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1981/01/27メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 82回この商品を含むブログ (128件) を見る 思いやりの深かったが、夫の「情事」のために突然神経に異常を来たした。狂気のとりことなって憑かれたように夫の過去をあばきたてる、ひたすら詫び、許しを求める夫。日常の平穏な刻は止まり、現実は砕け散る。狂乱の果てにはどこへ行くのか?―ぎりぎりまで追いつめられた夫との姿を生々しく描き、夫婦の絆とは何か、愛とは何かを底の底まで見据えた凄絶な人間記録。 愛憎は表裏一体。ミホの裏切った夫への憎悪は南国の夜のねっとりとした闇のようにトシオにまとわりつく。殺意の籠るその憎悪の相貌と、ただ一人、夫をのみ見つめ続ける深き愛の相貌と共に、西欧の一月の神のごとく、二つのペルソナが絶えず入

    『死の棘』島尾敏雄 夫婦の「受難」の道行き - あんとに庵◆備忘録
  • ディスカバーされる自分 - あんとに庵◆備忘録

    uumin3さんのエントリに触発され。 ●ディスカバーされる風景、或いは「自分」 ○uumin3の日記 http://d.hatena.ne.jp/uumin3/20070404#p1 ■美しい日と私 唐突になぜこれを思い出したかと言いますと、b_say_soさん@Say::So?の■[社会]「当の自分」も「好きなこと」も胡散臭いという記事で当の自分ってすごく胡散臭いということが書かれていて、私はかねがね比較的新しい「当の自分」探し*1ブームが始まったのはこの「ディスカバー・ジャパン」キャンペーンが一つのきっかけじゃなかったかと思っていたからです。 イタリアに留学している若い人に出会って話をする機会があった。イタリアにナニをしに来たのか、目的が漠然としていて、「イタリアに行けばなにかを見つけられるんじゃあるまいか?」と考えている。げんにそういう若い人の相談に乗ったこともある。「向う

    ディスカバーされる自分 - あんとに庵◆備忘録
  • 神はいるか?2 - あんとに庵◆備忘録

    昨日のエントリの続き。 アメリカにおける不可知なものを信じる数字は、もう一つの要素があることを忘れていたが、アメリカの場合、日では考えられない知的格差がある。またブッシュが政見を握ってから急速に宗教的なものいいが多くなった気がする。それに追い討ちをかけるように911テロが起きた。 創造論を信じるファンダメンタリストの多くは社会から疎外されたと感じる白人層だったり、あるいはアメリカに於いてはヨーロッパと違い、ローマ・カトリックも保守的な考えをするところが多いと聞く。多くは南米からの移住者でもあり、やはり教育、つまり科学的に、論理的に考える訓練をしていない層が、ブッシュ政権を支えるファンダメンタルな層と同じようにいる。彼等にとっては、神は自明であり、疑う対象ではなく、聖書の記述が世界であったりする。 日の場合「分らない」と答える人の数が一番多いのは、「神」という不可知なもの故に「わからない

    神はいるか?2 - あんとに庵◆備忘録
  • 神はいるか? - あんとに庵◆備忘録

    はてなの注目エントリにこんなん見つけた。 ●痛いニュース 「人類は神が創造した」 米国民の半数が回答…「神の関与なし」は13% 1 名前:ククリφ ★ 投稿日:2007/04/01(日) 19:13:34 ID:???0 ?DIA(113080) 米国人の半数近くは神が人類を創造したと考えている−−。米誌ニューズウィークは3月31日、人類の進化に関する米国人の考え方についての世論調査結果を発表した。 それによると、神が人類を創造したとみなす人は48%。人類は長年かけて進化し、この過程で神の役割はなかったと考える人は13%で、進化の過程を神が導いたと考える人は30%だった。 また91%が神を信じ、信仰する宗教は全体の82%がキリスト教で、そのほかの宗教の信者は5%だった。3月28、29の両日、18歳以上の約1000人に聞いた。(ニューヨーク共同) http://www.mainichi-ms

    神はいるか? - あんとに庵◆備忘録
    microtesto
    microtesto 2007/04/03
    神の一撃とか脱魔術化していない部分が神の領域という理解だったのだけれど違うのか。信仰とは難度高いなぁ。
  • 『与論島移住史ーユンヌの砂』旅人となった島人の物語 - あんとに庵◆備忘録

    わたしには故郷があるようでない。生まれたのは京都だがそこで育ったわけではない。一番長く住んだのは横浜だが新興住宅地で変貌激しくいわゆる「故郷」という原風景になりえない。父の仕事の都合で転勤も多く、横浜に住む前は、高槻、静岡のミカンの産地三ケ日、川崎の多摩川沿いの小さな田舎街にも住んだことがある。高槻などは激しく幼い頃なので覚えてはいないが、三ケ日は3歳のころでおぼろげながら記憶にある。 京都は父が学んだ地でもあり、母の実家のある地でもあるので曾祖母に一時期預けられたこともあるから馴染がある。川崎や横浜のような極端な変貌(川崎の家の前は巨大な空き地というか野っ原だったが今は美術館とかサッカースタジアムが出来ている。横浜の通学路だった桜木町の変貌は言わずもがな)がないぶん懐かしさもあるが、しかしやはり「故郷」というほどの執着もない。せいぜいが成長期の原風景だ。駅ビルが出来てからは他所者観が一層

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  • 徳之島でヘリ炎上 - あんとに庵◆備忘録

    今朝の島は濃霧だった。霧がたち込め視界効かず。しばらくしたら晴れたと母が言っていた。わたくしは寝ていたもんで知らなかったが、濃霧とは珍しいな。真夜中ずっと霧だったようだ。 そんな霧深い夜にこんな悲劇的な事故が。 陸自ヘリの墜落、乗員4人死亡 救急患者を乗せるために向かった鹿児島県・徳之島付近で30日夜、消息を絶った陸上自衛隊第101飛行隊(那覇)の大型輸送用ヘリコプターCH47は 31日朝、徳之島北部の天城岳(533メートル)山頂付近に墜落し、大破、炎上した状態で見つかった。鹿児島県警によると、現場から乗員4人を発見、全員の死亡を確認した。 福岡航空測候所(福岡市)によると、ヘリの目的地で墜落現場に近い徳之島空港では30日夜、濃霧で視界が約200メートルしかなく、雲が高度約30メートルまで垂れ込めるなど天候が悪かった。防衛省陸上幕僚監部は事故調査委員会のメンバー5人を現地に派遣した。搭乗し

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  • 奄美島人の訃報 - あんとに庵◆備忘録

    奄美の島人、島尾みほさんが亡くなられたらしい。合掌。 finalvenさんとこで知る。 http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20070328/1175075527 ■ああ、島尾ミホさんが死んだ ↓実はまだ読んでない。島尾さん一家の。 死の棘 (新潮文庫) 作者: 島尾敏雄出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1981/01/27メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 82回この商品を含むブログ (128件) を見る思いやりの深かったが、夫の「情事」のために突然神経に異常を来たした。狂気のとりことなって憑かれたように夫の過去をあばきたてる、ひたすら詫び、許しを求める夫。日常の平穏な刻は止まり、現実は砕け散る。狂乱の果てにはどこへ行くのか??ぎりぎりまで追いつめられた夫との姿を生々しく描き、夫婦の絆とは何か、愛とは何かを底の底まで見据えた凄絶な人間記録。

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  • シスターが来る。果ての島。 - あんとに庵◆備忘録

    日は曇。どんよりと曇。とろぴか度低し。 そんなダルな島に隣の島からシスターが来る。島で唯一のカトリック家庭訪問であるよ。なんせうちの島は地の涯て。最果て。これがお隣の沖縄だったら全然最果てじゃないんだが、鹿児島県だもんですごく最果て。ガラパゴス諸島くらい。なもんでまぁ孤立した宇宙って感じ。そんな島にもシスターがやってくる。 わたくしが来ない前は、森遥子さんがカトリックだったもんで森さんとこにいらしていたようだ。亡くなられてから久しく、島には信徒は隠れの人が一人いるかいないかみたいな状態だったけどそれでもシスターは根気よくやってきた。宣教の為に地の果てまで行く修道女会のシスターで、頭が下がる。まぁキリスト教ってのはどこにでも行く余計なお世話的宗教だが、しかしそんな根気に、島の人もシスターを日常に存在する人と受け入れていて、シスターも訪問する家庭には困らなかったようではある。 シスターは別に

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