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ブックマーク / tsiraisi.hatenablog.com (3)

  • 洋楽・洋舞のCommon Practiceと第二次世界大戦の総動員 - 仕事の日記

    このところ、音楽における西洋の合理性への信頼やフランス的な音楽の悦びを全力で粉砕するようなことばかり思いついてしまうのですが、音楽における「普遍主義」を位置づけ直す抜け道があるのかも、とは思います。 ヒントになったのは洋舞の歴史、ディアギレフのバレエ・リュスとクラシック・バレエの関係を調べ直してみたことです。 ディアギレフ―― 芸術に捧げた生涯 作者: シェング・スヘイエン,鈴木晶出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2012/02/17メディア: 単行 クリック: 1回この商品を含むブログ (10件) を見るパリへ進出するまでのロシア時代に、チェーホフに出てきそうな没落地主貴族の息子がいかがわしく有名になっていく過程が面白い。バレエ・リュス その魅力のすべて 作者: 芳賀直子出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2009/09/25メディア: 単行購入: 3人 クリック: 46回

    洋楽・洋舞のCommon Practiceと第二次世界大戦の総動員 - 仕事の日記
  • コロニアルな風景 - 仕事の日記

    90年代の社会科学に熱病のように流行ったカルチュラル・スタディーズのおかげで、「○○の誕生」式の論文が音楽学では今も書かれ続けておりますが、もうひとつの90年代ファッションであったポストコロニアリズムのほうは、何故かあまり音楽学では顕在化していないようです。 サバルタンは語ることができるか (みすずライブラリー) 作者: G.C.スピヴァク,Gayatri Chakravorty Spivak,上村忠男出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1998/12メディア: 単行購入: 4人 クリック: 62回この商品を含むブログ (51件) を見る 遅ればせながら、先日ようやくスピヴァク「サバルタンは語ることができるか」を読みました。60年代の熱気を引きずっていた1970年代初頭のフーコーとドゥルーズの対談をポール・ド・マンのお弟子さんが1980年代の視点で批判する文章で、論の進め方には懐かし

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  • 音楽ジャーナリズム考(2) 『音楽芸術』1960-1963:日本の前衛音楽が光輝いていた時代 - 仕事の日記

    (1) 武満徹と松下眞一が入選した軽井沢の第2回現代音楽祭で、その「コンクール」は音楽之友社とのタイアップ(入選作を音友から出版)だったらしい、ということ、 (2) 二〇世紀音楽研究所の「所長」の肩書きになっていた吉田秀和さんが、音楽之友社社史によると、昭和30年代に「音楽芸術」誌の編集顧問の肩書きを与えられていたらしいこと(渡欧した山根銀二の後を受けて1954年頃から、ただし、いつまで顧問の肩書きがあったかは不明) ……というような断片的な情報からの推測にすぎませんが、60年代日の主に1930年前後生まれの当時の若手を前面に押し出した「前衛音楽」には、音楽之友社の『音楽芸術』の仕掛け、という側面があったのではないかという気がしています。 (だから悪い、と言うわけではなく、「前衛音楽」に、同人会的な運動に回収できない部分があったことは、むしろ、「前衛音楽」を社会的文脈に据える手掛かりでも

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