NECは2016年2月15日、病院や診療所などの医療機関ごとに個別に管理している患者の診療情報を、地域内で共有できるようにするシステム「ID-Link」(アイディーリンク)を強化すると発表した。新たに、地域の中核病院ではない小規模の診療所でも情報を公開できるようにするクラウドサービス「ストレージサービス」と、複数機関の患者情報を集約して表示する機能「リポジトリサービス」(図)の二つの機能を3月1日付でリリースする。 ID-Linkは、患者の診療情報を地域内で共有するためのシステムである。地域の中核病院が「ID-Linkアプライアンス」を導入し、許可が得られた患者の診察情報を公開する。地域の診療所や薬局などは、WebブラウザーからID-Linkアプライアンスにログインすれば、患者の診察情報を参照できる。ID-Linkアプライアンスの価格(税別、以下同)は、980万円。 強化点の一つであるスト