【音威子府】鉄路に冬本番を告げるJR北海道のラッセル車の連日運行が十一日、上川管内音威子府村の宗谷線などで始まった。全国でも珍しい、ラッセル車の日中走行の雄姿も見られる。 ラッセル車は、道路の除雪車と同様に降雪状況を見極めて臨時に走る形態が基本。しかし、豪雪地帯を抱える道内の宗谷全線、石北、函館線の一部では、十二月から三月までの冬期間、例外として毎日運転されている。 宗谷線南稚内駅を朝に折り返すラッセル車は、名寄まで日中の走行。道外の鉄道ファンも増えているという。十一日は宗谷線随一の積雪量といわれる音威子府でも、駅員が「例年にない少なさ」と言う積雪五センチ。ディーゼル機関車の両端に羽根をとりつけたラッセル車は物足りなさそうに所々で雪を跳ね走り去った。