東京都は20日、2005年に4人が死傷する踏切事故が起きた足立区の東武伊勢崎線竹ノ塚駅近くの踏切を含む前後1・7キロの高架化事業を認可した。 これを受けて、安全対策を検討してきた足立区が事業主体となり、来年秋の工事着手を目標に用地買収などを進め、20年度末までの完成を目指す。 事故は05年3月15日夕に発生。準急電車が接近していたにもかかわらず、手動式遮断機のロックが解除され、遮断機が上がったため、踏切内に入った女性2人が死亡、ほかに2人が重傷を負った。元同駅踏切保安係は06年2月、業務上過失致死傷罪で禁錮1年6月の実刑判決が確定した。 この踏切は最大40メートルの間を5本の線路が通り、朝のピーク時には1時間中58分が遮断機の下りている「開かずの踏切」として苦情も多いため、同区が主体となって駅や周辺の立体化事業を計画した。 同区によると、区が主体となって鉄道の立体交差化を進めるのは都内で初