2010年06月02日20:02 カテゴリ本法/政治 構造改革は終わらない アゴラブックスの第1弾として、片山さつきさんと私の共著『構造改革は終わらない』を発売した。これは3月と4月に3回にわけてやった対談をまとめたものだが、A5判80ページで150円。新書版なら150ページぐらいだが、中途半端なサイズなので普通は本にはならない。 本にするには半年ぐらいかかるので、政治のような動きの激しいネタはむずかしいが、電子出版なら印刷・製本を省けるので1ヶ月で完成できる。逆に数千ページある資料も、原型のまま出せる。物理的な大きさとは関係なく、本質的な情報の重要性だけが出版の基準である。売り上げの半分は著者および版元に還元する。 鳩山首相が辞任した。片山さんが強調しているのは、鳩山政権が根本的な錯覚から出発したということだ。90年代の経済危機に自民党政権や霞ヶ関は遅ればせながらも対応し、橋本政権が経済
2010年06月02日14:44 カテゴリ 「アゴラブックス」オープン:iPadで読める電子書籍を販売 株式会社アゴラブックス(東京・千代田区:池田信夫社長)は、本日よりウェブサイトで電子書籍を発刊・発売いたします。 発刊される書籍は、書き下ろしの新刊をはじめ、および既存の出版社との協力において、既刊の書籍も順次電子文庫化して発売いたします。また、著者によるダイレクト出版という形で、インターネットより広く著者を公募し、弊社にて個別に審査。質の高い原稿を電子化し、出版をおこなってまいります。その他、質の高い学術書も公募し、電子化・発売してまいります。 電子書籍の閲覧は、弊社がiPad用に最適化したプラグイン不要のAJAX(エイジャックス)技術を利用した"AJAXリーダー"を利用いたします。これはコンテンツをクラウド型で提供し、iPadに搭載されるSafariはじめブラウザーのみで閲覧できるも
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昨日の記事で 自炊の盛り上がりで裁断にコストがかかることを把握。裁断サービスのニーズが出る。だが裁断を事業者として第三者に任せるのはグレー。自炊派間の裁断本マーケットをC2Cで作るってのはどうか。 と書きました。 そこから@i_tomoさんが反応。isologueさんが意見表明と言う流れです。 isologueさんの意見に非常に納得でしたのでここに引用させていただきます。 @i_tomo 法的に負けるかどうかはともかく、1) 「ハブ」なので訴訟相手として狙われる 2)明らかに出版社は経済的な損失が発生 、3) 誰に対しても胸を張れるフェアさが無い・・・なので、事業としてはスジが悪いと思います。私的複製が認められている趣旨を逸脱 @yukawasa 2010-06-01 22:22:57 via Echofon to @i_tomo @i_tomo 「モノを売買してどこが悪い」という切り口で
「週刊SPA!」(2010年6月1日号)の特集は、「出版崩壊!? 現場マル秘レポート」でした。「崩壊」といえば、だいぶ前から崩壊しているような気がするので、なにをいまさらとは思います。それでも、電子書籍がらみの記事があるので、読んでみました。 特集の内容を超訳すると、こうなります。第一に、出版の売上は下がり続けているが、上がる要素はないこと。第二に、それでも現状の取次システムでは、とりあえず本を出せば一時的にお金が入るので、発行点数は増え続けていること。第三に、売上減で点数増加なので、現場で働く人の労働条件が劣悪になっていること、など。 そして、第四に、iPadやキンドルといった「電子ブックリーダー」の普及と「コンテンツ」(本のデータなど)の増加により、「本と本を取りまく世界は、確実に変容のときを迎えようとしている」という言葉で特集は結ばれています。 第一から第三の点については、拙ブログで
電子書籍に対する急激な関心の高まりには「アマゾンがアメリカでやっている電子書籍のスキームは販売価格の70%を著者に還元すると言っている。現行の紙の書籍では10%なのが電子書籍になれば70%! こりゃおいしい!」という著者やその予備軍の皮算用が大きい心理的なエンジンになっている観がある。これに対し、田代真人さんは『電子書籍元年』で「7割もらえるといっても、経費を考えると著者の手元に残るのはいまと同じか、それ以下になりかねないよ」と、いくつかの発行条件を前提に収支シナリオを検討してみせている。現実の数字は出版社の構造やビジネスの実態に応じて微妙に異なるだろうが、「そのとおり」とつぶやくか、「当たらずとも遠からず」と語るかはさておいて、実態を知っている人にとって、田代さんの記述にはほとんど異論のないはずだ。そうした冷静な分析を含め、この本はベテラン出版人の本音や直感も大変参考になり、電子書籍ビジ
グーグルのブックスキャン問題については、多くの方がご存知かと思います。インターネットの巨大企業であるグーグルが著者に無断で世界中の本をデジタル化し、それをデータベースとして利用しようという試みに対し、...グーグルのブックスキャン問題については、多くの方がご存知かと思います。インターネットの巨大企業であるグーグルが著者に無断で世界中の本をデジタル化し、それをデータベースとして利用しようという試みに対し、世界中の著作権者が著作権をめぐって訴訟を起こしました。一方、日本の国会図書館が所蔵データをデジタル化していることはあまり注目されていません。これは、一連のグーグル問題と同様に、いや、それ以上に出版の未来を大きく左右する大問題なのです。 今年1月1日、改正著作権法が施行され、国会図書館は収蔵データの保存のため、著作権者に無許諾で著作物をデジタル化できることになりました。これまでも、マイクロフィ
スキャナーが約4万円、断裁機が約3万円で計7万円ほどの出費ですが、後述のように、情報管理をする秘書コストや書籍が場所を取らない賃料節約コストに換算すると、たぶん、1千万円単位の金額的価値がある商品ではないかと思います。 この記事をお読みのみなさんもおそらくそうだと思いますし、私もこれを購入した1週間前までは 「スキャンなんてコピー取りと同様、結構面倒くさくて大変な仕事なんじゃないか」 と思っていたのですが、やってみると、すごい技術革新が起こっていて、非常にスムースだということがわかりました。 例えば、みなさんも、レンタルビデオ屋で借りて来たCDをiTunesにコピーする作業が「大変」とは思わないと思います。 書籍のスキャンもそれとほぼ同じくらいの手間でできてしまうわけです。 むしろ、あまりにサクサクとスキャンが進むのが気持ちよくって、一日中スキャンばかりしまくってしまう「スキャン猿」という
「本をよく読まれてますけど、電子書籍もよく読むんですか?」 と聞かれた。 答えはNO。 紙の本はよく読むけれど、電子書籍は普段読まない。 以前携帯で試し読みできる小説を読んだけれど、読むのに疲れてしまった。 読みにくかった。 以来携帯で何か小説を読もうとは思わない。 小説といった長文を読むのならやはり本だ。 1.読みやすさの壁 2.携帯性の壁 3.ハードの壁(プラットフォームの壁) 4.意識の壁 5.バッテリーの壁 6.価格の壁 ということで書いていこうと思う。 1.読みやすさの壁 電子書籍が読みやすくなったら、 紙の本を広げたようにすらすらと読めるようになったら 電子書籍を読むようになるかもしれない。 以前ある電子書籍を特定のリーダーで読んだことがあるが、読みにくかったことを思い出す。 わざわざリーダーをダウンロードして読んだわけだが、ダウンロードしたりする手間をめんどくさいと思う人も多
2年生の算数の教科書。ロールプレーイングゲームのように、問題を解いて、鍵を集めていく、という仕立てだ理科の教科書に出てくる「学年目標ツリーハウス」。学習する各単元の内容を「ツリーハウス」の模型にして、それぞれのつながりがわかるように工夫した ゲーム会社大手のバンダイナムコゲームス(BNG)がプロデュースした小学校の教科書が文部科学省の検定に合格し、来春から学校現場で使われることになった。「教育事業に進出し、子どもたちを楽しませるノウハウを生かしたい」と老舗(しにせ)の出版社・学校図書に持ちかけ、共同制作した。ロールプレーイングゲーム(RPG)のような物語仕立てで問題を出題するなど、異色の内容だ。 今回つくった教科書は、算数、理科、国語の3教科。BNGの石川祝男社長は「学校教育の象徴である教科書づくりにかかわりたかった」。一方の学校図書も、学校での教科書のシェアは1〜2割程度にとどまって
今朝のテレビのニュースで、講談社が京極夏彦氏の新刊をiPad向けに電子出版し、配信開始から2週間は紙の書籍の定価1700円の半額以下の700円で発売されると報じられていた。 「電子出版では紙や印刷のコスト、流通経費が不要になるので、その分安くできる」とのコメント付きである。 世間を見渡しても、 「電子出版は紙が無い分、安くなるはずだ。」 「紙代や流通コストがかからないんだから、その分安くしろ。」 という考えの人は多いようだ。 さらに、経済学をちょっと知ってる人は 「供給される価格は長期的にはコストと同じになるはず。電子出版だと”コスト”はゼロだから、長期的には販売価格も限りなくゼロに近づくはずだ。音楽市場を見るとまさにそれがあてはまっているではないか。」 といったことをおっしゃっていたりする。 こうした考え方の人は、もしかすると、「コスト(原価)」とは何か、「市場の競争構造がどうなっている
講談社は20日、京極夏彦氏の新刊「死ねばいいのに」を、今月28日に発売される多機能携帯端末「iPad」でも電子書籍として発売すると発表した。同社の野間省伸副社長と京極氏が会見した。 同社によると、紙の書籍は1785円だが、iPadでの価格は発売から2週間が735円、その後は945円と半額に近い設定。講談社が直接配信元となり販売する。 「死ねばいいのに」は、殺された1人の女性のことを、男が周囲にいた人々に尋ねて歩くミステリー。書籍としては15日から発売されている。
教科書をダウンロード イタリアの公立高校で、従来の教科書に代わるものとして電子ブックが導入されるかもしれない。それはハイテク化だけでなく、この国が抱えてきた切実な問題を解決する可能性も秘めている。 教科書の電子ブック化は一部の公立高校で検討されているもので、早ければ今年9月の新年度から試験的に導入される。 イタリアには日本のような検定制度はなく、学校・教師が比較的自由に教材を選ぶ余地が残されていることも、今回の電子ブック化が積極的に検討されている背景にあるようだ。 電子教科書のソフトを開発したのは、ローマの出版社「ガーラモンド」。 現在、5科目(国語、ラテン語、英語、数学、情報)のダウンロード販売を準備している。価格は各9.90ユーロ(約1,600円)だ。 同社は最大の利点として内容の更新が容易なことと、生徒たちが常に最新の教材で学ぶことが可能であることを挙げている。 教科書を選ぶ各高
書籍だけでなく、教科書まで電子化しようとしている。 教科書販売を手がける書店にとっては一般書籍の電子化と同じくらい深刻な問題である。 総務省の原口一博大臣は、昨年末に公表した「ICT維新ビジョン」のなかで、「2015年までに小中学校の全生徒に電子教科書を配備する」と盛り込んだ。 それに続くように、ソフトバンクの孫正義社長は2月、東京で行われたパネル討論会で「電子教科書は1台2万円ぐらい。1800万人の学生全員に配ると3600億円。一度配れば教科書予算は毎年400億円でいい」「中学に入ったら新機種をあげる。携帯電話会社のようですね」と話し、書店の不安は一気に高まった。 なのに、先日行われた全出版人大会で国立国会図書館の長尾真館長は、蔵書のデジタル化計画とともに、教科書の電子化に触れ、「〝生徒と教科書との対話〟によって生徒を解答に誘導することも可能になる」などと語り、新時代のデジタル教育論を提
2010年05月05日00:25 カテゴリその他メディア アゴラ起業塾「成功する電子書籍ビジネス」 キンドルが登場し、いよいよ今月日本でもiPadが発売されます。これら新プラットフォームの登場で、ガラケー(ガラパゴス携帯電話)とパソコンで10年前から提供されてきた日本の電子書籍事情も大きく変わっていくと予想されます。 アマゾンやアップルでは印税70%などといわれている電子書籍。はたして本当にそれだけの収入を簡単に得られるのでしょうか? また、これら電子書籍の登場で、既存の出版社や取次会社、書店はなくなっていくのでしょうか? 出版社で20年以上にわたる編集者歴をもつ講師が、書籍を巡る未来予想図とともに、これから電子書籍分野に参入しようとしている方々に、電子書籍ビジネスのポイントをわかりやすく解説いたします。 なお、当日のセミナーはiPadでのプレゼンテーションとともにアップルの新サービスiB
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