2006年09月19日12:00 カテゴリ書評/画評/品評 中流を復権させるには 私はあまり和田秀樹が好きではない。というより、そりがあわないというか。 「新中流」の誕生 和田秀樹 それだけに、本書において和田氏が私と同じ結論に達していることは、その結論が感情論に由来するものではないという傍証になりうる。 その結論とは、「相続税を100%にすべし」ということ。 このことは、本blogでも繰り返し述べてきたことは、本blogを相続税で検索すればお分かりいただけると思う。 本書の主題は、「中流」である。なぜ先進国が先進国になったのか。中流が失われたとき先進国では何が起きたか。そして中流を復活させるためにはどうしたらよいか。 第一章で、和田氏はこんな実験を紹介している。ネズミを三つの群に分けて電気ショックを与える。第一群は自力で電気ショックを止める手段がない。第二群はパネルを一回押すと電気ショッ
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