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ブックマーク / med-legend.com (6)

  • 医学都市伝説: なぜ男児出生率は高いのか?

    2005年12月17日に発刊されたBMJ掲載論文、"Time to pregnancy and sex of offspring: cohort study"より。 ------------ 精子が運ぶXとY遺伝子の比率はちょうど50%であるが、男児は女児より多く生まれる。男児の胚と胎児死亡率は女児より高いことが知られており、それを勘案すると受胎の際は男児の率がさらに高いことになる。この理由は未だに説明されていない。 この謎を解く鍵は、おそらく受精と受胎の過程にあると思われる。つまり、Y遺伝子をもつ精子はより受精の成功率が高いのであろう。一つの仮説は、Y精子はX精子と比べて、粘液の中をより速く泳げるというものである。 自然受胎では、精子は子宮頚部の粘液部分を自力で通過する必要がある。従って、その粘稠度が受胎の成功率に関与する割合が高いことになる。我々は、妊娠に至る期間が長いほど、男児が

  • 医学都市伝説: 暗いところで本を読んでも目は悪くならない

    2006年07月04日  暗いところでを読んでも目は悪くならない [医学・科学関連, ニュース] ニューヨーク・タイムズ健康欄記事より(閲覧には登録が必要)。 夜中に懐中電灯でを読んだ経験のある人なら、誰でも暗いところで字を読むのは目に悪いと注意された経験があるはずだ。そんなことをしていたら目を悪くする。視力が落ちるよと。 しかし大方の眼科医によると、暗いところで読書すると目の緊張を高めて頭痛の原因にこそなれ、持続的なダメージを与えることはないという。ほとんどの人は加齢と共に視力が落ちる傾向にあるが、遺伝学的研究によれば、どのように低下していくかを決定するのは家族歴であるとのことだ。 それでも一部の研究者は、子供の頃から目に負担をかけ続けることに警鐘を鳴らしている。暗いところでを読むだけでなく、長時間の読書を続けるだけでも、人生後半の視力低下を引き起こすというのだ。 例えば、米国やそ

  • 医学都市伝説: 医者は足りているのか?余っているのか?

    2006年05月31日  医者は足りているのか?余っているのか? [医学・科学関連, ニュース] 「NATROMの日記」の記事から。 「全国の医師数は2015年ごろから、必要とされる人数を上回ることが29日、厚生労働省研究班の推計で分かった。」(NIKKEI NETより) 「(医師の)供給は2035年ごろまで需要を下回り、医学部の定員を5%増やしても、30年ごろまではほとんど効果がないという。」(YAHOO!Newsより) NATROM氏でなくても、「足りてるのか足りてないのかはっきりしろ!」と言いたくなるような話で、これは元の「厚生労働省研究班の推計」なるものが、なんとでも取れる奇怪な内容なのか、それを報じる側の問題なのか、まことに不思議と言わざるを得ない。 もっとも日経の記事からは、必要とされる人数は上回るが必要な所には配置されないというニュアンスを読み取ることが出来ないでもないので、

    monolith
    monolith 2006/05/31
    ただし、その充分な数の医師が「適正」に配置されているかといえば、そうではないのは明らかである。
  • 三人寄れば文殊の知恵?

    2006年04月26日  三人寄れば文殊の知恵? [医学・科学関連] イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の心理学研究者による論文、「文字・数字置換パズル解決におけるグループ作業の優位性:成員数の効果について」"Groups Perform Better Than the Best Individuals on Letters-to-Numbers Problems: Effects of Group Size; ,Patrick Laughlin, Erin Hatch, Jonathan Silver, and Lee Boh, :Journal of Personality and Social Psychology, Vol. 90, No. 4"(PDFによる全文はこちら)。 0から9までの数字を10の文字で置き換え、A+J=ED、E+E=D、E+D=A……という具合に計算式を示

    monolith
    monolith 2006/04/27
    特性関数v(123)=v(1234...)
  • 医学都市伝説: 味覚分布地図の神話

    2006年02月27日  味覚分布地図の神話 [都市伝説・デマ・トンデモ] 私が子供の頃、「苦さ、甘さ、すっぱさ、塩辛さなどの味覚要素を強く感じる舌の部位がある」というのが、科学的な事実であると教えられたものだ。例えば苦さは舌の奥の方で感じるので、苦い薬を飲む時はそれより奥に薬を押し込むようにすればいい、などという具合に。(左図参照) 子供心に、そうすれば薬が舌に触れなくなるのだから、部位の問題ではなくなるのではと思わないでもなかったが、つまらん理屈にそった「合理的」行動をしたがるのはガキの常、言われるままに妙な努力をしていたモノだった。それが医学部に入って、耳鼻科の授業だったか、実習の時の雑談だったかで「あれはウソ」と教えられた。味盲検査の時、味覚物質をしみこませたディスクを舌のどこに置いても、正常味覚を持つ人なら感覚に有意な差はないのだと。 たしかに、全く経験的事実に合わないし、もしそ

  • 医学都市伝説: 科学神話二十傑

    2006年02月20日  科学神話二十傑 [都市伝説・デマ・トンデモ] 科学解説ネット雑誌"LiveScience"誌が読者から募集した「科学神話」上位二十位。元情報はこちらから。 -------------------- (1) ニワトリは頭を切り落とされても生きられる。 (2) 排水溝に生じる渦は、北半球と南半球では逆。 (3) 人間は自分の脳を10%しか使っていない。 (4) 宇宙空間は無重力だ。 (5)  ポピーシードベーグルをべると、麻薬使用と同じ検査結果がでる。 (6) 高いビルから1セント玉を落とすと、当たった通行人は死ぬ。 (7) 成人になると脳神経は再生しない。 (8) チキンスープは風邪を治す。 (9) あくびは「伝染」する。 (10) 雷は同じところに二度落ちることはない。 (11) 男は平均7秒に1回セックスのことを考えている。 (12)

    monolith
    monolith 2006/02/21
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