齊藤 孝(さいとう・たかし) 1960年静岡県生まれ。明治大学文学部教授。東京大学法学部卒業。東京大学大学院教育学研究科博士課程等を経て現職。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。累計部数1000万部を超える著書を送り出したベストセラー作家でもある。2018年2月に、ビジネスに役立つ実践的な“人づき合いのコツ”をわかりやすく解説した『大人の人間関係力』(日経BP社)を上梓。(写真:平野 敬久) 日本の「文豪」と言えば、真っ先に思い浮かぶのが夏目漱石だろう。だが漱石は、創作の世界に没入していたわけではない。自宅には連日のように来客があり、若い弟子たちも集まっていた。人一倍世間と向き合い続けた作家だったと言えるだろう。 ただし、本人は人づき合いが好きではなかった。むしろ人嫌いで偏屈でかんしゃく持ち。それでも多くの人に慕われたのは、「社会の役に立とう」「日本文学の担い手を育てよう」と覚悟を
「朝日新聞」をはじめ多くのメディアで報じてもらったとおり、坂口安吾の掌篇を発掘し、「新潮」2018年4月号に解説を載せてもらっています。「朝日新聞」1946年11月4日第4面の「けし粒小説」という欄に掲載された「復員」です。すぐに読み終わりますので、ぜひ読んでいただければありがたいです。 「けし粒小説」については3月末に出る「阪大近代文学研究」16号に「研究ノート」として4頁くらい、もう少しわかったことを書いています(ほどなくして阪大のリポジトリ「OUKA」に登録され、webでも読めるようになるはずです)。 ただ、特に研究者の方々は、わたしがどういう経緯で発掘したのかが気になるだろうと思うので、ここに簡単に記しておきます。 普段わたしは太宰治や織田作之助を主に研究しています(そこから1940年代の新聞の文藝欄も研究しています)。そのオダサクが「けし粒小説」を書いていることは以前から知ってい
山極寿一(やまぎわじゅいち) 1952年生まれ。霊長類研究の第一人者で、特にゴリラに詳しい。「ゴリラは語る」「『サル化』する人間社会」など著書多数。元日本霊長類学会会長。2014年に京都大学学長就任(任期6年)。 国立大学が「民間発想のマネジメント」により「自律した経営」をする「法人」となって、十余年。以来、国から支給される基礎的な運営資金が毎年削減される中、教育や研究に充てる資金を、国立同士、あるいは私立や公立と競い合うようになった。教育や研究はどの大学もが担う使命だ。だとすると、国立大学が「国立」であり続ける意味はどこにあるのか。国立大学協会会長、日本学術会議会長も務める京都大学の山極寿一・学長に聞いた。(聞き手・読売新聞専門委員 松本美奈、写真・守屋由子) 次回は五神真・東京大学学長 ウェブ上で「交論」しませんか。(サイト上匿名もできますが、名前、職業、年齢、連絡先は明記を) メール
入試で「筆記試験」を実施しない国立大学が増えている。大阪大学、筑波大学、九州大学といった「名門校」でも筆記試験なしのルートができている。だが「筆記試験不要の大学が増えれば、学力の劣った学生が増えるのではないか」と考えるのは早計だ。事態はむしろ逆で、そうでもしないと優秀な学生を集められなくなっているのだ――。 推薦・AOを入学定員の30%に引き上げる 入試で「筆記試験」を行わない国立大学が増えている。文部科学省によると、2017年7月現在、国立大学の6割以上がAO入試、9割以上が推薦入試を実施している。このなかには大阪大学や筑波大学、九州大学といった「名門校」も含まれる。 背景にあるのは、2015年に国立大学協会が示した「推薦入試、AO入試などの割合を、2021年までに入学定員の30%に引き上げる」という方針だ。この目標はかなり高い。 国立大学全体(大学院大学を除く)における、2017年度の
御茶の水美術専門学校の「卒業制作展 2018」(3月9日~11日)で展示された、就活でお祈りされすぎた生徒が作った新興宗教「就神様」がTwitterで衝撃を与えています。天才かよ……。 就活で苦労した人なら目にしたことがある、「貴殿の今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます」といった内容の不採用メール。決してうれしくはない“お祈りメール”ですが、制作した阿部希望さんは、何通ももらううちに「本来『祈り』とは神様や仏様に捧げられるものなのに祈りを捧げられる私はもはや神なのでは?」と発想。自ら「就神様」を名乗って新興宗教をつくるという、ロックすぎるアート作品となっています。 この圧倒される量の“お祈りメール”よ……! そして作品には「全て阿部希望が実際に企業から頂いた全て本物のお祈りメールです」という説明書きとともに大量の不採用メールが貼られ、むしろ呪いにも見えてくるほどのインパクトを放っています
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