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ブックマーク / natrom.hatenablog.com (18)

  • 「ガーダシルの効果は4年で45%まで落ちるらしい」というデマを検証してみた - NATROMのブログ

    HPV(ヒトパピローマウイルス)は子宮頸がんの原因である。ワクチンでHPVの感染を防ぐことで子宮頸がんの予防が期待できるが、HPVワクチンについて議論が生じていることは周知の通りである。議論するのは構わないし、むしろ議論するべきだと思うが、その中には「いくらなんでもこれはない」という主張が散見される。しかも私の見るところでは、ワクチン反対派にそうした主張が多い*1。 一例として、「CIN3の80%は、5年以内に、癌へ進行することはなく、CIN3の60%は30年以内に浸潤癌に進行しないということです。この数字で、CIN3を癌の指標として使うことは適当なのでしょうか?」*2という主張の不適切さについて指摘した。CIN(子宮頸部上皮内腫瘍:Cervical intraepithelial neoplasia)は子宮頸がんの前がん病変である。子宮頸がん検診を行う目的は、子宮頸がんが進行する前にCI

    「ガーダシルの効果は4年で45%まで落ちるらしい」というデマを検証してみた - NATROMのブログ
    mui2_beta
    mui2_beta 2016/01/26
    わたしがCIN3で手術を受ける羽目になったのは、HPVワクチンが打てなかったせいだと思う。デマ飛ばすやつ、マジ許せん。「ウソをつくのは低コスト、嘘を検証するのは高コスト」
  • 1994年報告書は多種化学物質過敏症の概念を支持していない - NATROMのブログ

    化学物質過敏症を巡る議論において、sivad氏によって、私(NATROM)が「英語レベルでの誤読」をしているとの指摘があった。しかしながら、誤読をしているのは私ではなくsivad氏のほうである。この話には複数のテキストが出てくるので、まず確認しておこう。 1994年報告書 正確には"Indoor Air Pollution: An Introduction for Health Professionals"で、EPA(Environmental Protection Agency:米国環境保護庁)やAMA(The American Medical Association:米国医師会)などの複数の公的組織・学術団体による報告書である。室内環境の空気汚染についてが主な内容で、MCS(Multiple chemical sensitivity:多発性化学物質過敏症)や臨床環境医学への言及は一部で

    1994年報告書は多種化学物質過敏症の概念を支持していない - NATROMのブログ
    mui2_beta
    mui2_beta 2015/02/14
    患者に寄り添うのと、患者の「主観」に寄り添うのは違う……ということ。で、この問題も「寄り添いたい気持ち」が暴走して自分の願望でしかモノが見えなくなるという例の一つかなと。
  • 「ニセ医学」本が発売になりました - NATROMのブログ

    『■ 「ニセ医学」に騙されないために』が日発売になりました。すでに、さまざまなご意見、ご感想をいただいています。当にありがとうございます。見は出版社からいただきましたが、屋で売っている現場をまだ見ていません。通勤途中の屋に一軒だけ寄りましたが、残念ながら売っていませんでした。 しかし、すでにツイッターなどでいろんな方が「届いたよ」「売っていたよ」と教えてくださいました。中にはコーナーまで作ってくださった書店員の方もいらっしゃいました。 なとろむ(@NATROM)先生の《「ニセ医学」に騙され ないために》のコーナー作りました! http://t.co/PTq00vSqnf— suganon (@pata_ich) 2014, 6月 24 当にうれしく思います。「とりあえず解説文だけでも読んでみて下さい」とありますが、片瀬久美子さんのブログで読むことができます→■NATROM

    「ニセ医学」本が発売になりました - NATROMのブログ
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    mui2_beta 2014/08/17
    この本、会社で貸すように1冊多く買いました。医療・健康情報はいかがわしいものがいっぱい。元気なときは大丈夫でも、心が弱くなったときにつけいられないように自衛したいものです。
  • 近藤誠氏による乳がんの生存曲線のインチキを解説してみる - NATROMのブログ

    近藤誠氏は「がん放置療法のすすめ」「医者に殺されない47の心得」などの著作で知られる医師である。2014年6月29日に放送された、<BSフジサンデースペシャル>『ニッポンの選択』というテレビ番組に、近藤誠氏が出演していた。その中で近藤誠氏が提示した、放置した方が長生きすることを示す乳癌の生存曲線を引用する。 近藤誠氏「これからお見せするのは乳がんで、臓器転移がある患者さんのね、もうstage IVですけれども、治療成績がどう変わったかというと…」 一見しただけでは、抗がん剤を使用する現代の治療よりも、抗がん剤や放射線療法や手術すらなかった100年前のほうが長生きしたように見える。ナレーションでも「何もしない赤のほうが生存率が高いのです」と言っている。しかしながら、放置したほうが長生きできるというのは見せかけだけのものである。それなりの知識がある人がみれば、近藤誠氏によるインチキはだいたい予

    近藤誠氏による乳がんの生存曲線のインチキを解説してみる - NATROMのブログ
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    mui2_beta 2014/07/17
    近藤誠の主張は本当に悪質。なとろむ氏がきっちり元論文にあたって嘘を指摘した記事。
  • そんで、結局のところ、甲状腺癌の患者数は? - NATROMのブログ

    福島県の子供に対する甲状腺検査において、2次検査で細胞診を施行された76名のうち、真に甲状腺癌であるのは何人か。既に3人の診断が確定しているため、3人以上だ、とは言える*1。前回のエントリーでは、陽性反応的中割合と「100%引く偽陽性率」を取り違えて計算してはいけないとは述べたが、じゃあ結局のところ甲状腺癌は何人ぐらいなのか、という話はしなかった。 細胞診で悪性または悪性の疑いがあるとされた10人中、既に3人が甲状腺癌と診断されている。となると、残り7人も甲状腺癌である可能性はそれなりに高いと考えられる。一方で、手術という侵襲的治療を行うからには癌を強く疑う所見(たとえば腫瘤のサイズが大きい、細胞診の結果が「悪性の疑い」ではなく「悪性」である、など)もあったはずで、まだ手術がなされていない7人については先に手術された3人よりも甲状腺癌である可能性は低いとも考えられる。 感度90%(偽陰性率

    そんで、結局のところ、甲状腺癌の患者数は? - NATROMのブログ
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    mui2_beta 2013/03/19
    3本シリーズ3本め。感度、特異度によるんですね……。この計算『医学者は公害事件で何をしてきたのか』でも、なかなかできませんでした。数学ダメだめ(涙)
  • 陽性反応的中割合と「100%引く偽陽性率」を取り違えた甲状腺癌数の推計について - NATROMのブログ

    さて、題。感度や偽陽性率といった用語の意味を確認したいときは、■特異度と偽陽性率と陽性反応的中割合とで引用した表を参考にせよ。 問題:甲状腺癌の2次検査の細胞診検査において7名が悪性と診断された。この検査の感度は90%(偽陰性率10%)、特異度は90%(偽陽性率10%)である。この7名のうち真に甲状腺癌であるのは何人か? 報道によれば、福島県の子供約3万8000人に対する甲状腺検査において、2次検査で細胞診を施行されたのは76名である。76名のうち10名が悪性もしくは悪性の疑いありとされ、その10名のうち3名が既に手術を施行され甲状腺癌と診断が確定した。残りの7名はまだ確定診断に至っていない。3万8000人中の3人というのは、原発事故との因果関係があるかどうか断定できないものの、多発と言っていい数字であるのは確かである。スクリーニング検査による掘り起こしに過ぎないのか、それとも有意に甲状

    陽性反応的中割合と「100%引く偽陽性率」を取り違えた甲状腺癌数の推計について - NATROMのブログ
    mui2_beta
    mui2_beta 2013/03/19
    ぐぬぬとなりながら読みました。騙されないためにはこの山を越えないと……。3本シリーズ2本め。
  • 特異度と偽陽性率と陽性反応的中割合と - NATROMのブログ

    問題:疾患Aの有病割合は10万人に1人である。あなたは疾患Aに関して特にリスクが高いわけでも低いわけでもなく、平均的なリスクを有している。あなたが検診で疾患Aの検査を受けたところ、陽性であるという結果であった。この検査の感度は100%(偽陰性率0%)、特異度は99%(偽陽性率1%)である。あなたが真に疾患Aである確率は? 感度・特異度の話はややこしく、うっかりするとたやすく間違えてしまう。信頼できる書籍をアンチョコにするのがよい。以下、医学者は公害事件で何をしてきたのか(津田敏秀著)より表を引用する。 診断の正しさを評価するための2かけ2表 「感度は100%。特異度は99%」という高い精度の検査で陽性という結果が出た以上、真に疾患Aである確率は高そうに直感的には思われる。しかし、実際にはそれほどではない。有病割合がきわめて低いと、検査で陽性の結果が出た人の大半が偽陽性である。実際に2×2の

    特異度と偽陽性率と陽性反応的中割合と - NATROMのブログ
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    mui2_beta 2013/03/19
    図を自分で書き写して、ようやくなんとか…。このあとの2本の記事とあわせて。
  • 死の淵から蘇ったのは混合診療のおかげ? - NATROMのブログ

    JB pressに■混合診療のおかげで私は死の淵から蘇った 日が禁止する当の理由〜清郷伸人氏・著者インタビューという記事が載った。日で混合診療が原則禁止されているのは「医師会と厚生労働省の既得権益を守りたいがため」であり、激しい言葉で言えば、「混合診療を禁止するというのは、厚労省と国による間接的な殺人じゃないか」という主張である。 なるほど、混合診療禁止にはデメリットはある。しかしながら、混合診療を禁止せず解禁することにもデメリットもあるのにその点についてはほとんど触れられていない、あまりにも一面的な記事であった。混合診療解禁のメリットとデメリットについてはすでに述べたが、デメリットのうちの一つ、混合診療が解禁されれば質の低い医療が行われる点、および、そのデメリットを回避する方法について今回はやや詳しく述べようと思う。 混合診療のおかげで死の淵から蘇ったわけではない 「混合診療のおか

    死の淵から蘇ったのは混合診療のおかげ? - NATROMのブログ
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    mui2_beta 2012/11/07
    シャレにならない病気だからこそ、色々つけいられるのが辛い…/
  • 「過剰診療」ってどういうこと?怪文書から学ぶ医療保険のしくみ - NATROMのブログ

    「東京の小児科で受け取ったお知らせ」 「子供達を守ろうとするお医者さんに圧力がかかっている」として、「東京の小児科で受け取ったお知らせ」が話題になっている。■#原発 『東京での甲状腺検査に過剰診療と圧力が!』の巻 - Togetterより引用する。 小児の甲状腺検査について 年5月診療分にさかのぼり、甲状腺検査の保険請求分が急に支払い拒否されました 不払いの理由は「過剰診療」ということで、 「今後、小児に関して、福島県立医大以外の甲状腺検査はうけさせない」という 厚生労働省のメッセージ(脅し)です 来到底受け入れられることではありませんが、 今後も皆さんの甲状腺検査は続けていかねばなりません すでに当院は「マークされている」ので 今後 甲状腺検査は保険診療でなく 健康相談(自費診療)として行います 甲状腺検査に関わる¥10490のうち¥4500を負担してください 大の画像は既に削除さ

    「過剰診療」ってどういうこと?怪文書から学ぶ医療保険のしくみ - NATROMのブログ
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    mui2_beta 2012/09/05
    医療保険のしくみがようやくわかった(遅くてすみません…)
  • 標準医療をしなかった医師が提訴された - NATROMのブログ

    2011年12月22日付の西日新聞朝刊に、医師に対して遺族が損害賠償を求め、提訴したという記事が載った。報道が正確だとすれば、訴えられた医師は代替医療を行っていた。 「がん有効治療せず」提訴 死亡女性遺族 医師に賠償求め 2011年12月22日付の西日新聞朝刊より。 訴状によると、女性は昨年4月、大学病院で初期の卵巣がんと診断され、手術と化学療法を勧められた。しかし、手術を受けず、知人に紹介された同市中央区の内科診療所(今年9月に廃院)に約1年間、月2回ほど通院。病状は改善せず、今春には呼吸困難になったため家族が別の病院に連れて行ったところ、肺へのがん転移が判明。6月に亡くなった。 診療所の医師は「がん患者は何人も診ているから安心していい」と説明。毎回6万〜8万円の受診料で、マッサージやはり治療を施し、体操を指導、がんに効くという水を販売した。一般的ながん検査や治療はしなかったという。

    標準医療をしなかった医師が提訴された - NATROMのブログ
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    mui2_beta 2011/12/23
    もっと狡猾に標準医療も「あり」と消極的に用意しつつ、代替医療もおすすめするやりかたもあるのね、タイツ先生のところみたいに。混合診療は保険外だから、お金を出せる人が集まる、と。おや、こんな時間にだ…
  • 混合診療のメリットとデメリット - NATROMのブログ

    最近、TPP関連で混合診療がよく話題にあがる。混合診療の問題は複雑である。「混合診療に反対している連中は既得権益を守っているだけ。がん難民のためにも今すぐ混合診療は全面解禁するべき」という意見も、「混合診療を解禁してしまうと、マイケル・ムーアの『SiCKO』のような、貧乏人がまともな医療を受けることができなくなる酷い制度になってしまう。絶対反対」という意見も、どちらも極端である。この両極端の意見の間のどこかに妥協点を見つけるのがいいだろうと私は考える。 混合診療とは何か? 混合診療とは、保険診療と自由診療(保険外診療)の医療を併用することを言う。現在の日では、混合診療は原則として禁止されている。たとえば、医療費が20万円の保険診療を受けると、自己負担割合が3割の人は、6万円のみ支払えばいい。14万円は保険者が支払うことになる。さらに、10万円の自由診療を同一の医療機関で受けたとする。混合

    混合診療のメリットとデメリット - NATROMのブログ
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    mui2_beta 2011/11/16
    素人のわたしにも問題点がとてもよくわかりました。TPPのことがなくても、混合診療に関してはいずれ選択が迫られるかもしれない。
  • はたともこ氏(民主党)の主張を紹介してみる - NATROMのブログ

    理想的な立候補者や政党はなかなか無いので、選挙では「比較的まし」な選択肢を選ばざるを得ない。どの政党にもある程度は困った人はいるだろうが、ある民主党公認候補者が主な理由で、前回の比例代表選挙では私は民主党には投票しなかった。その候補者が、今度、繰り上げ当選になるそうだ。 ■時事ドットコム:民主・秦氏が繰り上げ当選へ 西岡武夫参院議長が5日死去したことに伴い、2007年7月の参院選の民主党比例代表名簿に従って、秦知子氏が繰り上げ当選する。中央選挙管理会が近く決定する。 はたともこ(秦知子)氏は、薬剤師かつケアマネジャーと紹介されている。薬剤師であるから、理系方面、とくに医療関係で活躍を期待したいのだが、これから紹介するように、いろいろ不安がある。賛成するにせよ、反対するにせよ、繰り上げ当選して国会議員になる人物の主張を知っておくことは悪いことではなかろう。はたともこ氏のブログ、およびツイッタ

    はたともこ氏(民主党)の主張を紹介してみる - NATROMのブログ
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    mui2_beta 2011/11/10
    最後に凄いオチが…
  • 今回報道された急性白血病と福島原発作業の因果関係は? - NATROMのブログ

    福島第1原発作業員が白血病によって死亡したというニュースがありました。まず、亡くなった作業員の方に哀悼の意を表します。 ■急性白血病:福島第1原発作業員が死亡 東電が発表 - 毎日jp(毎日新聞) 東京電力は30日、福島第1原発で作業に携わっていた40代の男性作業員が急性白血病で死亡したと発表した。外部被ばく量が0.5ミリシーベルト、内部被ばく量は0ミリシーベルトで、松純一原子力・立地部長代理は「医師の診断で、福島での作業との因果関係はない」と説明した。 東電によると、男性は関連会社の作業員で8月上旬に約1週間、休憩所でドアの開閉や放射線管理に携わった。体調を崩して医師の診察を受け急性白血病と診断され、入院先で亡くなったという。東電は16日に元請け企業から報告を受けた。事前の健康診断で白血球数の異常はなく、今回以外の原発での作業歴は不明という。 作業と急性白血病での死亡の間の期間が短い

    今回報道された急性白血病と福島原発作業の因果関係は? - NATROMのブログ
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    mui2_beta 2011/08/30
    懇切丁寧な解説。"現在得られている医学的知見からは,因果関係はない"
  • (雑件)医師向けの雑誌に医学とまったく無関係な質疑応答が載る理由は? - NATROMのブログ

    医事新報という雑誌がある。お医者さん向けの雑誌だ。この雑誌の質疑応答というコーナーが、ときに面白い。医師向けの雑誌であるからして、質疑応答の多くは医学に関するものである。たとえば、「慢性咳嗽への吸入合剤処方の注意点」とか「軟骨再生の概要と応用の可能性」とか。医学に関する質疑応答は、勉強になるもの、興味深いものはあれども、「面白い」とまでは言えない。「面白い」質疑応答は、「雑件」として分類される、医学とは無関係なものである。たとえば、このような質問。 さつま芋の長期保存法について*1 なぜ、医師向け雑誌でさつま芋の長期保存法についての質疑応答が載るのか。おそらくは歴史的な由来があると推測される。現在であれば、このような疑問はインターネットで検索すれば容易に答えが得られるが、昔はそうではなかった。日医事新報は、わりと歴史のある雑誌である。最初は医学的な質疑応答のみであったのが、ちょっとし

    (雑件)医師向けの雑誌に医学とまったく無関係な質疑応答が載る理由は? - NATROMのブログ
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    mui2_beta 2011/07/06
    コメント欄の「昭和10年頃に竹内文書の歴史的価値についての問い合わせが」というエピに爆笑。連綿と続く、中の人の仕事ぶりに圧倒された。
  • 放射線被ばくで集患を - NATROMのブログ

    もしあなたが関東近辺の開業医で、クリニックがつぶれそうになっていたら、放射線被ばくとさまざまな症状を積極的に結びつけるとよい結果を産むかもしれない。鼻血や下痢などの症状が低線量の放射線被ばくで起きることは医学的には考えにくく、医師としての良心が残っているならば、安易にそうした症状と放射線を結びつけることはできない。また、周辺の医療機関からの信用もガタ落ちだろう。しかしながら、需要はある。 被ばくがあろうとなかろうと、常に下痢や鼻血は生じている。原因が明確でないこともいくらでもある。下痢の多くは感染によるものであるが、感染源や起炎菌が明らかになるほうが少ない。鼻出血も半数以上が特発性、つまり原因は不明である。しかし、原因が不明であると患者は不安に思う。原発事故の後に下痢や鼻血が生じたら、被ばくが原因ではないかと疑うのは、人の心の働きとしては当たり前のことだ。臨床医の役割は、そうした不安を理解

    放射線被ばくで集患を - NATROMのブログ
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    mui2_beta 2011/06/20
    繰り返す、これは訓練(ネタ)ではない。
  • ホメオパシーはまた人を殺すだろう - NATROMのブログ

    ハインリッヒの法則をご存じだろうか。「一件の大きな事故・災害の裏には、29件の軽微な事故・災害、そして300件のヒヤリ・ハット(事故には至らなかったもののヒヤリとした、ハッとした事例)がある」という法則のことだ*1。1:29:300という比は分野によって異なるだろうが、重大な事故の背景には事故に至らない多くの事例があると一般的にも言えると思う。医療の分野でも、重大な事故を防止するために、事故に至らない事例も報告して、情報を共有しようとしている。 さて、今回は、日ホメオパシー医学協会認定のホメオパスのブログから、運よく重大な事故には至らなかった事例を紹介したい。リンク先を読めばわかるが、ホメオパス人は、ヒヤリ・ハットの事例ではなく、成功例であると誤認している。 ■ホメオパス片上敦子's blog: 久しぶりに体験談です!*2 予防接種デトックスで、娘が健康体に (仮名:ちりちゃん・7歳)

    ホメオパシーはまた人を殺すだろう - NATROMのブログ
    mui2_beta
    mui2_beta 2010/10/13
    読んでいて変な汗が出てきた。とくとくとして「体験談」を語るホメオパス、そして親たちにゾッとする。でも子どもは、9日間も40度近い熱出して、鼻血出したりもしても、親を信じてついていくんだろうな。
  • 癌霊1号が白血病に効く!代替医療が標準医療になるとき - NATROMのブログ

    「癌霊1号(癌灵1号/Ailing No.1)」は漢方薬である。いかにも怪しげな名前である。また私がインチキくさいトンデモ医療を見つけ出してきて笑い物にしようとしているのだろうと、読者は思われるかもしれない。しかし、エントリーは、トンデモでなく、医学の話である。癌霊1号は、超ミネラル水やバイオラバーとは、決定的に異なる。 1970年頃の中国の田園地方では、さまざまな癌に対して、伝統的な漢方薬が使用されていた。他に治療法がなかったからである。癌霊1号も漢方薬であるが、経口投与では重篤な消化管および肝障害の副作用があった。毒性の強いヒ素(亜ヒ酸)を含んでいたのだ。ヒ素は、毒性が強いというか毒薬として使用されていた物質である。さて、ここからがすごい。副作用を軽減するために精製して注射剤とした上で、1000人を超えるさまざまな癌の患者に対して臨床試験を行ったのだ。その結果、いくつかの癌、とくにA

    癌霊1号が白血病に効く!代替医療が標準医療になるとき - NATROMのブログ
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    mui2_beta 2010/09/29
    癌霊1号、って名前がキョーレツに怪しい。でも、「成分」があるのだから、検証のしようもあった、ということ。EBMのわかりやすい解説。
  • B型肝炎ワクチンとホメオパシー - NATROMのブログ

    慢性B型肝炎は肝硬変や肝細胞癌のリスクとなる。慢性B型肝炎の多くは、母親から子にB型肝炎ウイルスが感染したことが原因である*1。現在の日では、妊婦健診にて母体のB型肝炎ウイルスの感染の有無を調べ、もし感染があれば、新生児に抗HBs人免疫グロブリン及びB型肝炎ワクチンを投与することが推奨されている。このように日ではハイリスクグループにのみ感染対策を行っているが、諸外国では全新生児を対象にワクチン接種(ユニバーサルワクチン)が行われている。B型肝炎ワクチンの副作用として、アレルギー反応には注意を要するが、重篤なものは報告されていない*2。日ではワクチンの接種は強制ではないが、オーストラリアでは子へのワクチン接種を拒否して、一家が逃亡した事例が報道された。 ■息子への予防接種を拒否し一家で逃亡、オーストラリア(AFPBB News) オーストラリアの警察および福祉当局は23日、生後2日の息

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    mui2_beta 2009/10/18
    拒絶するのは親でも被害を受けるのは子ども。こういうの何とかならないの? ワクチンっていつの間にそんな悪者になってしまったのか。自然志向のほか、冷笑的に評価するとツウっぽいてのもありそう。
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