平成最後の、夫婦の小競り合い 元号が「令和」に代わる前のある昼のこと。 その時間帯に家族全員が揃うことはめったにないのだが、ゴールデンウィーク前であったので皆がリビングに集まって、いつぞやどこかで買ったキムチを冷蔵庫から出し、母が近所のスーパーで買ってきた安い寿司とカップラーメンと食べていた。 翌日から仕事で関西に行くことになっていたわたしは昼食の席で、何時のバスに乗り、どんな企画でどんなひとに会い、どこへ泊り、いつ帰ってくるかを話して、両親を安心させていた。 わたしの細かい報告を聴いた父は「分かった。泊まる場所はあとでLINEしてね」と言ったが「母はそこまで言わなくても大丈夫よ。この子は昔から落ち着きはないけど、ちゃんと連絡するから」と父をなだめていた。 すると「お前はなにも分かっていない。なにが起きるか分からないだろ」と母に言い、そのまま夫婦の小競り合いがはじまってしまった。どうするこ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く