日本の端午の節句と言えばちまきだけど、中国の端午節もやっぱりちまきなのです。 日本のは甘くて細いのがたくさん束になってる姿が頭に浮かびますが、中国では甘かったり塩味だったり。中身もさまざまです。 上海の端午節、80年代と今とではずいぶん様子が変わりました。 私が住んでいたころは伝統行事を家庭で祝うという雰囲気にはまだほど遠かったので、ちまきを食べる程度でしたが、90年代後半にはむかしの習慣が徐々に復活してきていて、端午節前の八百屋には、ショウブとよもぎをセットにした、ちょっとした「お飾り」が売られるようになり、おばあちゃんのいる家庭では、「五黄」を採り入れた夕餉にすることもままあるようです。 *五黄:端午節の縁起物で、5種類の“黄”がつく食品。黄瓜(キュウリ)、黄[魚善](タウナギ)、黄魚(イシモチ)、黄豆(大豆)、黄花菜(花ニラ)、咸蛋黄(塩漬けアヒル卵の黄身)、米茜(ヒユナ)などなど。