「科学をめぐる新しい主導権争いが起きている」 ある日本人研究者が、科学における競争で、これまでにないことが始まったと懸念を漏らしました。それは「中国版ネイチャーを作り出す」という中国の取り組みです。有名科学雑誌を自分たちで作り出して科学の主導権の一角を握ろうとしていると見られています。(科学文化部記者 絹田峻) 文部科学省の関連団体の科学技術振興機構で、中国の学術動向を調査している周少丹さんを訪ねました。 周さんが例示したのが、中国科学院の傘下の国の研究所が発行する“光学”の専門誌「Light:Science & Applications」です。この中国の科学雑誌は、創刊からわずか7年で一流の科学雑誌に成長しました。 一流の科学雑誌とは、世界中に10万誌あると言われる科学雑誌を、インパクトファクターと呼ばれる雑誌の評価基準で序列をつけ、上位に位置づけられる、いわば「格付けの高い」科学雑誌の
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