廃棄食品が横流しされていた問題で、愛知県稲沢市の産業廃棄物処理業ダイコーが、廃棄を委託された冷凍カツ5トンを80万円で売った、と県に報告したことが代理人弁護士への取材でわかった。大西一幸会長(75)は、代理人に「悪いことと思っていたが、ずるずるやってしまった」と違法性を認識していた趣旨の説明をしたという。 ダイコーは22日、廃棄食品をどう処分したかを愛知県に報告した。カレーの壱番屋(同県一宮市)は昨年10月、ビーフカツ4万枚(5・6トン)の廃棄を委託。代理人によると、ダイコーはうち約5トンを、みのりフーズ(岐阜県羽島市)に横流しし、80万円を受け取った。ほかにニチレイフーズの冷凍食品、乳製品、じゃこなども、みのりフーズに売ったと報告したという。 壱番屋は、2014年以降、カツ60万枚近くの廃棄をダイコーに委託。昨年10月分以外の廃棄カツも、スーパーなどで売られていたことが確認されており、愛