「電子ペーパー」は,表示技術の一つとして捉えられることが多いが,“読む”という行為を重視した新しい電子メディアの概念と考えることもできる。表示媒体だけではなく,表示コンテンツやそれを流通させて,利用者が消費するまでの技術的,社会的な枠組みも含めて考えることで,電子ペーパーの未来が見えてくる。連載の第2回目は,こうしたメディアとしての電子ペーパーの未来を,電子ペーパーコンソーシアムの小清水実氏(富士ゼロックス)に展望してもらう。(Tech-On!) 「電子ペーパー」という用語は,液晶ディスプレイやプラズマ・ディスプレイと並ぶ表示技術の一分野として使われることが多い。しかし,電子ペーパーコンソーシアムでは,この言葉の定義を「ハードコピー(印刷物による表示)とソフトコピー(電子ディスプレイによる表示)の機能のそれぞれの長所を併せ持つ第三のヒューマン・インタフェースの総称。特に,“読む”という行為
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