92~93年のプレスリリースはタイトルのみ公開。94年からは紙をPDF化して掲載している。本文が確認できるものの中で最も古いのは、1994年10月31日に告知した「株式会社アイアイジェイ東海(IIJ東海)の設立について」。 特設サイトでは、インターネットを巡る当時の状況についても紹介。例えば、「95年1月の阪神・淡路大震災では、電話はつながらなくてもインターネットで安否情報が伝えられたことが注目を集めた」や「90年代後半はインターネットが家庭にも普及し、iモード、大規模掲示板、ネット証券など新しい利用形態が生まれた」などと振り返っている。 同社のエンジニア兼広報部副部長の堂前清隆さん(@IIJ_doumae)はTwitter上で、「IIJは1992年12月3日に設立されました。今年で30周年となります。また、日本の商用インターネット利用も1992年に始まり、今年で30周年となります。記念に
「インチキ」や「けしからんいたずら」から生まれた数々の功績 田中邦裕氏(以下、田中):(スライドを示して)これはGoogleのサーバーですよね。 登大遊氏(以下、登):はい。これはGoogle社が1998年にスタンフォード大学のサーバー部屋の余りスペースに置いて動かし始めたもので、それが左上の写真です。しばらくして、大規模ユーザーがついたんですけど、当時はサン・マイクロシステムズのサーバーをバッと並べるというのが、標準的なプロの方法だったんですよね。 だけど、彼らはお金がなかったので、インチキな486DXのマザーボートをバッと積んで、Linuxを動かしていたんですよね。サーバーを買うお金もたぶんなくて、それで、どれがダウンしても大丈夫なように、Linuxを動かしました。今でいうクラウドのソフトウェアを自分たちで書いたんですね。 Googleは、大量のユーザーのアクセスを超高速にさばく最初の
“グチャグチャグチャ”から生まれた「シン・テレワークシステム」と「自治体テレワークシステム」 田中邦裕氏(以下、田中):登さんは、ソフトウェアで作ったものが使われてすごく普及してきたら、インフラ面までそれに合わせて作り変えていますよね。まずソフトウェアで作ることも重要だし、それを支えるインフラの部分も実は一体化して作らないといけない。そういうことが、登さんの課題意識の背景にあるんですかね? 登大遊氏(以下、登):そうですね。我々はけっこうインチキな手法で、バーッて作っているところがあるんですよ。行政的システムでそういうことをやる人はあまりいないんですけど、我々はやってみたら成功しました。ちょっと写真も持ってきたので、出してもいいですか? 田中:どうぞどうぞ、お願いします。 登:1990年の大学の中には、こういう怪しいパソコン、サーバー置き場があって、我々もそこで勉強したんですが、最近そうい
海外では古いファイルやディスクイメージをInternet Archiveに保存するアーカイブ活動が盛んで、今となっては現物を拝むことができない貴重なファイルをインターネットで閲覧することができます。しかし、そのデータベースはあまりにも膨大で、実際に何があるのかを把握するのは難しいものがあります。「DiscMaster」はシンプルなテキストリンクをたどるだけでInternet Archiveにアーカイブされているさまざまなファイルに到達できるサイトです。 DiscMaster http://discmaster.textfiles.com/ DiscMasterにアクセスするとこんな感じ。最上部に「CD-ROM」「disk」「other」と3つのメニューがあるので、今回は「CD-ROM」をクリックしてみます。 すると、Internet ArichiveにアーカイブされているCD-ROMイメー
こんにちは、技術開発室の滝澤です。 先月(2022年7月)、『Software Design 2022年8月号』の特集記事『WebエンジニアのためのDNS速習講座』に『第2章:DNSの構成要素と名前解決のしくみ』という記事を寄稿しました。第1章でも滝澤が趣味で作成した資料『ドメイン名の歴史』が参考文献として掲載されていました。よい機会なので、ドメイン名ができるまでの歴史について文章としてまとめようと思い、この本ブログ記事を書きました。 なお、筆者自身はインターネットの原型であるARPANETや80年代のインターネットをリアルタイムには体験してはいないため、RFC(Request for Comments)やインターネット上にある当時のホストのアーカイブを元に調査した内容をまとめたものになります。 ARPANETの時代 1969年から1980年代初期にかけてのインターネットの原型となったAR
Webの歴史とはどんなものだったのか 並行世界Web1~Web3ではない、現実世界のWeb以前~Web創世記を語ってみた(1/4 ページ) 某社から出版された書籍が、並行世界のWebの歴史を記述しているとTwitter界隈ではちょっと話題になっている(なんか今見たら販売中止になってしまっている)。 別に筆者としてはそれをあげつらうつもりは全くなかったのだが、またしても担当編集の松尾氏より「僕らの知ってる世界線でこのあたりの時代の流れを書いていただけたらと。httpと並行してGopherがあったあたりの」という、分かる人間にしか分からないような依頼が飛んできた。 「Web3関連の書籍とか情報があって、そこでWeb1というのが出てくるんだけど、そこで情報が錯綜しているようなので、僕らが知っている歴史についてまとめておく、みたいな立て付けで」というので、「第三者から見ると大原が若い筆者をイジメて
インターネットの父、村井純氏 田中邦裕氏(以下、田中):よろしくお願いします。ここから60分間、登さんと村井先生という、濃いキャラを2人お迎えして、どのように進めていこうかと、悩ましいところですけれども、最大限お二人の魅力を引き出していきながら、けしからん話をしていければなと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。 では、最初に自己紹介を軽くしていただければなと思います。お二人のことはみなさんすでにご存じかと思いますが、村井先生から軽く自己紹介いただいてよろしいでしょうか。 村井純氏(以下、村井):慶応大学の村井です。今日はちょうど「WIDE(WIDEプロジェクト)」の合宿をやっていて、そこからここへ来たので、髭も剃っていないし(笑)、WIDEの合宿の時はガッと(予定を)ブロックしているので、けっこう久しぶりにいろいろな話がじっくりできる時だと思います。 今日はこのシャツを着てきまし
6月16日、Windows用のWebブラウザである「Internet Explorer」(IE)が、ついに最後の日を迎えた。幾度も延期されてきた「サポート終了」の日がやってきたのだ。 IEはPCとインターネットの一般化とともに歩んだWebブラウザであり、誰もが一度はお世話になったことがあるだろう。 だが、使う人に愛された存在か、というとそうでもない。その功績と裏腹に、ある種、アンビバレンツな感情とともに存在しているのがIEという存在だ。 ここでは改めて、IEがどんな足跡をたどったWebブラウザなのかを振り返ってみたい。 IEはどうやって生まれたか IEは2022年で27歳。生まれたのは1994年のことだった。 当時のIEは完全にオリジナルのWebブラウザではなかった。今日的なWebブラウザの元祖といえる「NCSA Mosaic」のライセンス版の1つに過ぎなかった。 MicrosoftはWe
IE の功績を讃える ~ IE 卒業式に寄せて~ 2022/06/16 #IE卒業式 by Jxck
データセンターと聞いてどのようなイメージをお持ちでしょうか。 デスクトップPCのきょう体が巨大化したものがずらりと並んでいる、ちょっと縁遠い感じでしょうか。 しかし、実は私たちがLINEで友人とやり取りできるのも、YouTubeやNetflixでおもしろ動画やドラマに感動できるのも、ネット通販でつい「オトナ買い」ができてしまうのも、すべてデータセンターがあるおかげなのです。 それだけではありません。 あらゆる社会でデジタル化が進む中で、データ量は日々、飛躍的に増え続けています。 コロナ禍でネット通販の利用が急増しただけでなく、企業が自社サーバーからクラウドにデータを移行していること、さらにビッグデータの収集とAIによる解析によって膨大なデータの行き来が起きているほか、5Gによる通信の高度化もあります。 近い将来、自動運転や遠隔医療、工場のIoT化によってデータ処理はさらに増えることが見込ま
悲劇は起こった… ある日のLINE A氏「IPアドレスについて教えて欲しい!」 B氏「IPアドレスっていうのは xxx.xxx.xxx.xxx っていうフォーマットの…」 A氏「このリンクなに?」ポチー \フワーオ♡/ B氏(YABE) 何が起こったのか LINE や Twitter などの SNS は投稿されたリンクを自動的に飛べるようにしてくれます。 今回不幸なことに、この .xxx というドメインは存在し、xxx.xxx というドメインは登録されていました。 参考: ドメイン (domain)とは |「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典 ドメイン名の種類 JPNIC そして .xxx ドメインの用途はよりによって… 用途 登録対象 > アダルトエンタテイメント業界用 < >> アダルトエンタテイメント業界用 << >>> アダルトエンタテイメント業界
Sony looks set to announce the PS5 Pro tomorrow in a strangely short livestream
HTTP/3の基盤となる「QUICプロトコル」の標準化プロセスが完了、IETFの「RFC 9000」として 現在標準化が進められている新たなHTTPである「HTTP/3」のトランスポート層プロトコルとなる予定の新しい通信プロトコル「QUIC」が、インターネットで用いられる通信プロトコルなどの標準化を行う団体のIETF(Internete Engineering Task Force)により「RFC 9000」として策定を完了、新たなインターネット標準になったことが明らかになりました。 QUIC is now RFC 9000 | Fastly QUIC is RFC 9000 | daniel.haxx.se QUICはもともとHTTPをより高速化するためにGoogleが開発し、その後IETFで標準化が進められてきました。 QUICはまずは次世代のHTTPであるHTTP/3のトランスポート
インターネット技術の標準化団体であるIETFが、TCPに代わるインターネット通信プロトコルとして注目を集めているQUICの技術仕様をまとめたRFC 9000を発表しました。これにより正式に「バージョン1」へと移行することが決まったQUICの将来について、RFC 9000の作成を手がけたジャナ・アイヤンガー氏が解説しています。 QUIC is now RFC 9000 | Fastly https://www.fastly.com/blog/quic-is-now-rfc-9000 QUIC is RFC 9000 | daniel.haxx.se https://daniel.haxx.se/blog/2021/05/27/quic-is-rfc-9000/ QUICは、現行のインターネットに使われているTCPの遅延を減らし、信頼性と安全性を改善させることを目的に開発された新しいトランスポ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く