HPはPalmを買収することで、これまで開拓に苦労してきたモバイル端末市場に再び参入する考えだ。しかし同社の狙いはスマートフォンだけではなさそうだ。 米Apple、そして驚異的な売れ行きを示す同社のiPhoneを出し抜くことができなかったスマートフォンメーカーの米Palmは、米Hewlett-Packard(HP)からの総額12億ドルの買収提案を受け入れるという形で花道を飾ることを決断した。 直近四半期のPalmの携帯電話の販売台数はわずか40万8000台だった。対照的に、Appleは同期間中に870万台のiPhoneを販売した。 一方、世界第2位のITシステムプロバイダーであるHPは、この買収により、これまで開拓に苦労してきたモバイル端末市場に再び参入する考えだ。しかしHPが多額の“手持ち現金”をPalm買収に投入する狙いは、スマートフォンだけではなさそうだ。 Palmの元幹部で現在はH