自民党山崎派が解散を検討していることが13日、明らかになった。同派会長の山崎拓前副総裁に国政復帰の見通しが立たず、運営資金の確保が難しくなったためだ。早ければ月内にも解散し、無派閥の議員グループに衣替えする案が浮上している。一方、古賀派では古賀誠元幹事長が会長を年内に退く意向を同派議員に伝えた。野党暮らしが約1年に及ぶ同党で派閥の「溶解」が加速している。 山崎氏は09年衆院選で落選後、7月の参院選に比例代表からの立候補を目指したが、自民党は「70歳定年制」を理由に公認しなかった。山崎氏は国民新党への移籍も断念し、政界引退の可能性が強まっている。 山崎派の国会議員は衆院13人、参院2人の計15人。甘利明元経済産業相や石原伸晃幹事長が後継候補とみられていたが、山崎氏抜きには落選議員への支援を含めた派閥の求心力を維持できないのが実情だ。 一方、古賀派は衆院22人、参院9人の計31人を擁する党内第