■余事象(よじしょう) 余事象とは「“ある場合”以外」の事象のことです。さいころを投げる試行の場合、偶数の目が出る事象をAとした場合、余事象は「奇数の目が出る」、あるいは「1, 3, 5のどれかが出る事象」となります。 事象Aの余事象はAの右肩に小さくアルファベットのcを書き、「」と表記します。これはcomplementary(補足的な)という単語の頭文字からきています。先程の例で、事象Aが「偶数の目が出る」であった場合、事象は「1, 3, 5の目が出る(2, 4, 6以外の奇数の目が出る)」となります。 事象と余事象をベン図で表すと次のようになります。事象とその余事象を足した事象は、全事象になります。 ■空事象(くうじしょう) 空事象とは「存在しない」事象のことです。さいころで「7の目が出る事象」や「偶数でも奇数でもない目が出る事象」は存在しない事象であるため空事象です。空事象は(ファイ