夏も終わりに近づくと、台風や長雨に悩まされる季節となってくる。「雨に濡れるのはイヤだが、傘を持って歩くのはもっとイヤ」という人にとっては、毎日の天気予報が気になるところだろう。 そこで、傘を持っていくかどうかの判断基準となるのが、気象庁によって発表される「降水確率」である。一般的に「降水確率が50%以上になったら傘を持っていこう」と考えている人が多いと思われるが、果たしてその判断は“適切”なものなのだろうか? そもそも、気象庁が発表している「降水確率」とは、ある区域で一定時間内(6時間の場合が多い)に合計1mm以上の雨または雪が降る可能性を示す数値のことだ。1時間に1mmの降水といえば、気象庁の用語では“地面がすっかり湿る”程度の「弱い雨(3mm未満)」に入るので、傘を差した方がよいだろうが、6時間のトータルが1mmというのであれば、判断に悩むところ。さらにいえば、「1mm以上」なわけ